2017-05-08 No.170
雪残る天馬街道
[2017.5.4北海道日高-十勝 十勝と日高を結ぶ天馬街道の野塚峠 標高は約600m]
北海道の十勝と日高を結ぶ天馬街道と呼ばれる道があります。
日高は数多くの競馬馬を産出した地域であり、十勝もまた唯一のばんえい競馬が開催されている土地です。
両地域ともに馬に関わりがあることから、両地域をつなぐ街道を『天馬街道』と呼び、その峠を『野塚峠』と呼びます。
先日ドライブに行くと、峠ではまだまだ残雪が残り冷涼な空気があたりを包んでいました。
考えてみるとあと3か月もすると秋の気配を感じる季節になることを考えると北海道の夏の短さを寂しく思います。
北海道十勝では8月13日に勝毎花火大会が行われ、その花火大会が終わると秋の気配を感じるようになります。
まだ残雪が残る季節に、すでに秋の予感をしてしまうとは気が早いですね。
[天馬街道の野塚峠 雪解けが進みササが見える]
雪解けが進みササ原が見えている。
シカは冬の間ササを食べること多いので、そのササが残っているということは、この辺りはエゾシカが少ないのかもしれません。
オオウバユリ
[北海道十勝 山菜オオウバユリ 根からアイヌの人々がデンプンを採っていた]
天馬街道を行く道中、オオウバユリがありました。
山菜として、あまり認知されていませんが食べることができます。
アイヌの人々はこのオオウバユリの根からデンプンを採り乾燥させて保存食としていました。
私も10年程前に根から採ったデンプンで団子を作って食べたのですが、味の記憶は残念ながら覚えていません。
若芽も食べられると聞いて、今回は若い葉を採ってきました。
食べられるまでに、手間がかかる山菜だと分かりました。
下処理
[山菜オオウバユリ 茹でて灰汁抜き 茹でている最中から芋を蒸かしているようなデンプンの香りがする]
灰汁が強いと聞いたので、茹でる時間を長めの5分にしました。
茹でている時に、芋を蒸かしている時のようなデンプン臭が香ります。手ごわい食材だと感じます。
茹でた後に、水に浸すこと1時間。
この時点で、少し試食しました。
しかし、灰汁が強すぎて、とても食用に向きません。
ここで更に、茹で時間を10分間追加し、更に水に浸すこと2時間。
この時点で、再度試食して、灰汁が抜けたことを確認しました。
しかし、これほど長い時間茹でて水に浸すと栄養素もほぼ抜けてしまうと思います。
食材としては不適かなとの印象を持ちました。
味
[山菜オオウバユリ 茹でた後に水に浸し、更にアク抜き]
味はある程度クセがあります。
そのクセも灰汁抜きの過程でかなり薄すまってしまうので、あまり気になりません。
レシピ
[山菜 オオウバユリのキムチとごま油の和え物]
ややクセのある食材なので、クセを隠すためにキムチとごま油で和えて、ナムル風にしました。
美味しく仕上がりましたが、やはり灰汁抜きの時間が長いので、せっかくの肉厚の山菜オオウバユリの葉の食感が失われてしまいました。
やや残念な結果になってしまいました。
今度は違う下処理と料理方法がないか要検討です。
連休が終わり、今日から仕事の方も多いと思います。
連休が仕事の方は、やっとお休みがとれるのでしょうか。
くれぐれも、健康と体調第一で、今日も一日頑張るぞい。
したっけぃ