2018-12-13 No.322
どうも、モーリーです。
2018年11月20日北海道恵庭市で発生した
誤射事故により、
北海道猟友会は年内の狩猟を自粛しています。
今回は国有林への入林規制を決定という、
重い措置を下した、
北海道森林管理局へ
電話して話を聞いてみました。
ちなみに、
森林管理局とは
農林水産省の外局である林野庁の下部機関。
日本に7つの森林管理局があり、
北海道森林管理局が
最大の面積を管理しています。
主な仕事は森林の適切な管理です。
森林管理局への謝罪
[北海道森林管理局 十勝西部森林管理署 東大雪支署 玄関前 大雪山などの森林を管理する支署]
森林管理局 計画保全部 保全課 S氏から
お話をお伺いしました。
最初に、
猟友会に所属している旨を説明し、
亡くなった菅田氏へのお悔みを伝え、
猟友会の一メンバーとして謝罪しました。
申し訳ございません、と。
森林管理局への3つの質問
森林管理局への質問は3つです。
・誰が国有林での狩猟禁止を決定したのか?
・国有林での狩猟禁止措置を森林管理局局長の一存でできるのか?
・2011年厚真町での林業作業員ライフル死亡事件の時と対応が違うのはなぜか?
上記の3点について質問しました。
誰が国有林での狩猟禁止を決定したのか?
北海道森林管理局と
その局長である新島俊哉氏が決定しました。
以下のサイトで
新島氏のコメントが出されました。
森林管理局局長から
私たちハンターへのメッセージです。
重く受け止めなければなりません。
局長の一存でできるのか?
国有林での狩猟禁止の決定を
森林管理局の局長判断で
可能なのか聞いてみました。
国有林の利用方法に関しては局長の専任事項で
農林水産大臣や地方自治体の許可も必要ない、
とのことです。
ただし、大臣や関係する自治体への説明は行ったとのことです。
今の農林水産大臣は吉川貴盛氏。
北海道出身の大臣です。
「まぁ、仕方ない」と
言っていたらしいです。
2011年厚真町と2018年恵庭市の森林管理局の対応の違いについて
2011年北海道厚真町において、
林業作業員の新渡戸氏(40代男性)が
ライフル銃の銃弾を受け、
死亡する事件が発生しました。
犯人は未だに捕まっていない、
未解決の事件です。
その時と今回で行政の対応が違うのはなぜか、
聞いてみました。
2011年厚真町の事件現場は
民有地であったことから、
森林管理局としては国有林での
狩猟禁止の措置はとらなかった。
しかし、林業業務作業中の事件であり、
再発防止に向けた安全管理について猟友会と協議し、
安全管理の徹底を猟友会にお願いした、
との事です。
「民間人と公務員で区別しているのではないか?」と、
感じていましたが、
林業業務中とはいえ、
民有地での事件であるならば、
今回の事故と同じ対応を取る必要はないと思います。
今期の国有林での狩猟禁止措置は
重い措置だと思います。
しかし、私たちハンターの不注意で
人命を奪ってしまったことを思うなら、
適切な措置ではないか、
S氏と話をして、
そう思うようになりました。
安全な狩猟を目指して
[2016.3北海道中標津 川の中のエゾシカたち 10頭ほどの群れで行動していた]
最後に森林管理局のS氏から、
安全狩猟のアイデアなどがあれば、
いつでも提案して欲しいと、
言われました。
モバイルカリングという手法なら、
事故の発生はかなり抑制できると
提案しておきました。
今回の恵庭の事故では、
一人の職員を私たちハンターが
誤射し死亡させてしまいました。
彼には妻と小さな3人のお子さんと、
去年建てた家があります。
ひとつの幸せな家庭を
私たちハンターが壊してしまったことを
猛省しなくてはなりません。
当初は国有林での狩猟禁止措置は
重すぎると感じていましたが、
北海道猟友会と北海道森林管理局との
直接のやり取りを経て、
今回の措置は妥当であると
考えを変えました。
私は北海道猟友会の判断を尊重し、
今年は狩猟を自粛します。
12/20の安全講習会を受けてから、
来年の狩猟について、
判断したいと思います。
長くなりましたが、
したっけぃ