2018-03-28 No.242
どうも、モーリーです。
今日(2018.3.27)、世界自然遺産知床半島近くのウトロでは20.4℃を記録しました。
95年ぶりの記録更新。
これまでの最高は1923年に帯広で20.3℃。
春というより夏を思わせる気温です。
今回は春を象徴する蝶、クジャクチョウを紹介します。
雪解けを告げるチョウで、毎年一番早くみられるチョウです。
クジャクチョウ
雪解けとともに現れるクジャクチョウ
[2018.3.24北海道十勝 雪解け残る林道脇のクジャクチョウ 白樺の間に小さな朱色の点に見えるのがクジャクチョウ]
雪残る林道を散歩していると、朱色で目玉模様を持つ蝶がいました。
クジャクチョウ(Inachis io geisha)です。
クジャクチョウは雪解けが始まるとともに現れるチョウです。
小さな羽虫を除くと、一番早く見られる昆虫です。
花ならフクジュソウ、蝶ならクジャクチョウが春を告げる生物です。
越冬するクジャクチョウ
冬の間は成虫の姿で草陰などで越冬し、春になると姿を現します。
ですが、どこで寒い冬をやり過ごしているのでしょうか。
草陰といっても雪の下になるし、木の枝の下とかも吹雪などもあります。
謎です。
クジャクのような羽
[2018.3.24北海道十勝 クジャクチョウ 羽の目玉模様がクジャクの羽のように見える]
クジャクチョウは本州では山地に、
北海道では山地から平地で広く生息します。
その羽はクジャクの羽のように目玉模様で。
この目玉模様がヘビの目に見えるように擬態しているとの説もあります。
学名が"Inachis io geisha"で、
"inachis"はクジャクチョウを差し、
"io"はギリシャ神話に出てくるゼウスの妻ヘラに使える司祭のイオ。
彼女はゼウスの愛人で、ヘラの嫉妬から牛に変えられてしまう、散々な目に合う女性です。
"geisha"は日本の芸者を差します。
このように艶やかな学名を持つ蝶です。
学名を見ると面白い生物も多く、
名付けた人がどのような思いを持って名付けたのか、
伺い知ることができます。
したっけぃ