2016-06-21 No.137
プラナリア
「北海道後志 河川上流域 プラナリア」
お仕事お疲れ様です。
羊蹄山近くの川で石などをめくっていると、プラナリアがいましたので、ご報告差し上げます。
プラナリアは日本ではウズムシとも呼ばれます。
脅威の再生能力を持つ生物で、体を半分に切っても分裂し再生します。
最近では、ヤングジャンプに連載中のテラフォーマーのマーズランキング100位のエヴァがプラナリアの能力により死の淵から再生したことが記憶に新しいところです。
同2位のアドルフの電撃能力も受け継いで再生しているので、今後の地球での戦いでエヴァは要注目のキャラクターです。
もし読んでいないなら週間ヤングジャンプの『テラフォーマーズ』面白いです。色々な生物の生態や能力も勉強できるのでおススメです。
今回はプラナリアについてお届けします。
プラナリアは英語で"Planaria"です。平たい形なので、"plain"『平原』から由来しています。
記憶すら再生する脅威の再生力
「プラナリア 上に眼が二つ見える。レンズはなく光を感じるの機能を持つ。ちょっと可愛い」
羊蹄山近くの川底の石をめくっているとプラナリアがいました。
半分に切っても、2つに分裂して再生し、3分割しても3つに分裂再生します。
米国の大学の研究によると、切断前の記憶すら残存している可能性があるとの報告もあります。
お尻の部分から切っても、頭部が再生し記憶があるらしいのです。
凄い能力です!
再生能力の秘密は幹細胞が体の大部分を占めていることからです。
ノーベル賞を受賞した山中教授率いる京都大学のグループが作った再生医療の要ともなりえるiPS細胞。
その細胞が体の多くの部分を占めている生物であると考えても良いかもしれません。
その再生能力もうなずけます。
ちなみに眼はありますが、レンズはなく光を感じることできる程度の機能しか持ち合わせていません。
また、餌を与えた直後に切断すると自身の消化液で溶けてしますので要注意です。
分布
普通に生活しているとプラナリアに出合う機会はありませんが、実は日本中の河川の上流域には生息しています。
今回プラナリアを見つけた場所も羊蹄山周辺の川で上流域といえる場所でした。
餌は水生昆虫の幼虫などをエサにしています。
アクアリウムをする方々にとっては害虫として嫌われているようです。
アクアリウムをしていないと、日常の生活ではまず出会うことが無い生物です。
私たちの知らないところでプラナリアも生きています。
プラナリアも私たち人間を認識していないと思います。
電車や地下鉄で移動しているその時に、都会から離れた電気もない山間の川底にプラナリアが生き続けていると想像してみると、気分が少し変わりませんか。
私たちの周りは多くの生物が多様なスタイルで生き続けています。
多様な生物が生きる環境をこれからも維持して後世に繋いでいきましょう。
したっけぃ