2016-06-06 No.129
ミヤマカラスアゲハ
「北海道十勝5月下旬 ミヤマカラスアゲハ春型 日本で最も美しい蝶」
山で黒く大い蝶を見かけました。
ミヤマカラスアゲハです。
日本で最も美しい蝶と称されることもあります。
北海道の春型と呼ばれる、冬を蛹(さなぎ)で越し春に羽化するタイプのものは特に美しいとされています。
今回はミヤマカラスアゲハについてお届けします。
英語では"Swallowtail"【ツバメの尻尾】と呼ばれています。
どこにいるの
「北海道十勝 ミヤマカラスアゲハ 羽の裏の白いラインがカラスアゲハとの違い」
撮影した場所は札内川上流の山間の林道ですが、北海道なら市街地近くの林などにもいます。
本州だと山間に限定されるのでしょうか。
ミヤマカラスアゲハに限りませんが、蝶を探す時ポイントになるのはその蝶が好きな植物が近くにあるかどうかです。
その蝶が幼虫の時に食べる植物が近くにある場合は、羽化する季節にはその蝶が周辺にいるはずです。
蝶を採取されている方たちが蝶を探す時は、まずはその蝶が好きな植物を探します。
そして、その植物の周辺を羽化するタイミングで探しにいくようです。
アゲハ蝶の仲間はミカン科が好きです。
ミヤマカラスアゲハの場合もミカン科キハダを好むようです。
よく水たまりに集まって水を飲んでいるので、6月頃に林道の水たまりも探すポイントです。
春型と夏型
「北海道十勝 ミヤマカラスアゲハ」
ミヤマカラスアゲハには春型と夏型がいます。
一般的に春型は小ぶりで色が美しいとされています。
春型は昨年の秋に卵からかえり冬を迎える前に蛹になるタイプです。
厳しい冬を蛹の状態で乗り越えることで、より美しいくなるのです。
ミヤマカラスアゲハを見にいくならば、春型がいる5月下旬から6月頃が良いでしょう。
したっけぃ