2022-04-14 No.943
どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。
北海道に先駆けて内地では山菜のシーズンを迎えているようです。
そんな中、京都市でスイセンをニラと誤食した食中毒事件が発生しました。
春の恒例行事とも言える事故ですが、注意喚起の意味も含めて事故概要を整理します。
また、ちょっと面白い事実も分かりましたのでご報告申し上げます。
京都市ニラスイセン事件
日時:2022年4月7日
場所:京都府京都市内の子育て支援施設
内容:
同施設において昼食に「ニラのしょうゆ漬け」を出した。
77名が(子供・職員)食し、内4-6歳の12人が嘔吐・発熱の症状を訴えてた。
保健所が調べたところ、使われていた野菜はニラではなく、スイセンだったことが確認された。
この給食で出された「スイセンの醤油漬け」が原因の食中毒と判断された。
このスイセンは施設内で栽培されたものであった。
職員は「数年前に知人からニラだと言われて譲り受けた」、「以前に大人が食べたが異常はなかった」と話す。
食中毒になった12人は11日に全員が回復しています。
なお、ニラとスイセンの取り違え事故はこの10年で62件が発生しています。
事故感想
上記の画像は畑のニラの花です。夏の終わりに一斉に白い花を咲かせます。
ニラは味も見た目も良い植物なのです。
この食中毒事故は色々とおかしい事故です。
そもそも、ニラをスイセンとして持ってきた知人がおかしい。
また、数年前に貰ったということはそのスイセンは施設の庭に植えられ春にスイセンの花を咲かせていたはずです。
その時にこれはニラではなくスイセンであると職員が気が付くはずです。
知人もおかしければ、職員もおかしい。
この事故は警察を入れてスイセンをニラとして持ってきた知人への事情聴取は必須だと思います。
スイセンをニラとして児童施設に譲るって...間違いにしても結果は悪質です。
子供を預けた親としては、あり得ない失態だと感じるはずです。
警察による調査が必要だと感じた事故でした。
ひょっとしたらスイセンは食べられるかも
今回幸いだったのは醤油漬けだったので、醤油の塩分がスイセンの毒成分を相当無毒化していたことです。
「以前にも食べたが問題無かった」と職員が話しています。
つまり、ある程度の期間を醤油漬けや塩漬けにしておけば毒草のスイセンは食べられることが分かりました。
スイセンの醤油漬け、どんな味なんでしょうか。
案外食べられるのですね。
ちょっと興味がありますね。
塩や醤油、味噌漬けによって毒成分を抜く工程は日本では昔から行われています。
例えばフグの毒も糠味噌による分解作用で無毒化され美味しいフグの卵巣漬けが味わえます。
ちなみに、私も毒キノコであるベニテングダケを塩漬けにして食べたことがあります。
興味がある方は以下の記事をご覧ください。
ならまうまし、です。
関連記事:
腸活&菌活に最適!? ベニテングダケの下処理方法と味
参考サイト:
厚生労働省 有毒植物による食中毒に注意しましょう
したっけぃ