ハイタカ　新年の出会いと飛翔

ハイタカ：a sparrowhawk

「住宅の屋根にとまるハイタカ。左下はソーラーパネル。」

新年の最初の散歩と神社へのお参りの途、ハイタカに出合いました。
新年早々にハイタカに出合えるとは幸先の良い年です。
ハイタカは英語で"a sparrowhawk"（スズメのタカの意）です。
タカ科ハイタカについて情報を整理しました。

情報不足のハイタカ

このハイタカという鳥は、情報が不足している鳥です。
環境省は準絶滅危惧種に指定していますが、日本での生息数やその減少スピードの裏付けとなる資料はないそうです。
環境省がハイタカを準絶滅危惧種にした根拠は、日本野鳥の会やその他研究機関等の意見からだそうです。
調査が難しい鳥なのでしょうか。

名前の由来

「疾（はや）いタカ」が語源で、そこから『ハイタカ』となりました。

ハイタカの生態

「電線にとまるハイタカ。目の黄色い様が確認できる」

大きさ

全長オス：約32cm
全長メス：約39cm
体　　重：100-350g

寿命

4年程度。
デンマークでは20年生きたハイタカも確認されています。

生息地

ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯にかけての広い地域に分布しています。
日本では、多くは本州以北に一年中生息しているが、一部は冬期に暖たたかい土地にに移動します。
北海道と本州の山地の林で繁殖し、秋冬には低山地、平地の林でも見られます。

数

良く分かっていませんが、日本では減少傾向であると言われています。（環境省が準絶滅危惧種にしていることなどから）
ブリテン島（イギリス）では、ハイタカの数は増えており、逆に捕食されるスズメの数が激減している（1970年代と比較して65％減）との報告もあります。

食性

小鳥や昆虫類なども食べているようです。
空中で飛びながら、小鳥を捕食する様を見かけることがあります。

繁殖

産卵は5-6月頃です。
メスは4～5個の卵を産卵します。
オスは産卵をするメスのために食料を与えたり、ヒナにエサを与えるのを優先するので、この時期は体重が減るそうです。
卵が産まれてから、約2か月で巣立ちします。

人と関わり：鷹狩・神社・ゲド戦記・ファイアーエンブレム

「美しく滑空するハイタカ」

ハイタカは古くから鷹狩のための鷹としてオオタカと同様に人と関わってきました。
四国には「ハイタカ神社」なる神社もあり、古来より日本人にはかかわりのある鳥のようです。

ジブリ映画にもなった「ゲド戦記」（原作：アーシュラ・K・ル＝グウィン）においても、大賢人となった主人公の名は『ハイタカ』でした。
また、戦略シュミレーションゲームの最高峰とも言える『ファイアーエンブレム』シリーズの『if白夜王国』にも『ハイタカ』という登場人物がでてきます。

海の東西を問わず、人に注目されてきた鳥であることが分かります。

本日より、2016年が始まります。
この地球が太陽の周りを一周したということであり、また新たに一周し始めたということです。
その周期を一年とし、私たちは何千年も何万年も歴史を紡いできました。
他の生物と共に、そして時に絶滅させながら。
末永く私たち人間と他の生物がこの地球上で共存共栄できることを期待しています。

したっけぃ