2021-06-10 No.762
どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。
庭に牡丹(ぼたん)の花が咲いていました。
牡丹と言えば
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」
と美しい女性を形容することわざの中に
登場する美しい花です。
実はあまり知られていませんが
牡丹は薬草としても重要な植物です。
このことわざは元々は
薬草の効果を表すことわざでした。
今回は牡丹の薬草としての役割を紹介します。
牡丹は漢方薬
ことわざは薬草としての効果の意味である話
『立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花』
このことわざの本来の意味は
・気の立った女性は芍薬の根で癒し
・血液がお腹に貯まり苦しみで座っている女性は牡丹の根で治し
・ユリの様に細々と歩く女性には百合の球根で元気づける
という意味が本来の意味です。
薬草としての役割が薄れ
観賞用としての役割が
優先されるようになり
徐々に本来の意味が
失われてしまったようです。
牡丹の薬草としての使い方
採取時期:9月から10月頃
薬用部:根皮(牡丹皮)
薬効:月経不順、出産後の諸病、頭痛、腰痛、関節炎
秋の頃、根を掘り出し、1-2日間天日にさらして根の芯を取り除きます。芳香があり、かすかに苦い。根の皮を1日4-8gほど煎じて飲みます。
月経不順、月経困難、便秘などに用います。
また、消炎、止血、鎮痛などの目的としても他の生薬とともに処方されます。
漢方薬の中でも重要な生薬の一つとされています。
参考文献:
牡丹皮の研究(第1報)牡丹皮の医・薬史学的研究
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元来私たちは自然と近しく
自然を日常から利用して生活してきました。
庭に牡丹を植えるのも
元々は薬草として利用するためですが、
いつしか観賞用になりました。
そして、薬は薬局で買うものになりました。
食料は漁師や猟師、農家から
物々交換で貰うものから
スーパーで買うものになりました。
私たちの祖先が見出した
動植物たち役割が沢山あったのに、
私たちは忘れてしまったのでしょう。
牡丹を観ながらそんなことを思う初夏の昼下がり。
健康第一でお過ごしください。
したっけぃ