2017-05-04 No.166
スズメバチの古巣
[北海道十勝 スズメバチの古巣]
川を歩いているとスズメバチの古巣がありました。
蜂たちの生活の営みの痕跡です。
古い巣に再びスズメバチが住み着くことはありません。
ですので、もし今時期、貴方の家のそばにハチの古巣があっても心配することはありません。
しかし、巣が作られた場所ということは、ハチにとって好ましい環境であったということです。
古巣の近くに、再度蜂が巣をつくることもありますので、周辺を注視すると良いかと思います。
また、もし蜂が巣を作っていても、ちょっかいを出さなければ蜂が襲ってくることはまずないので、あまり気にせずにいてほしいと思います。
今回はスズメバチほどではないですが、触ると刺されてしまう植物エゾイラクサについて紹介します。
エゾイラクサ
[北海道十勝 エゾイラクサ 春の新芽の様子]
エゾイラクサには葉にも茎にも無数の棘があり、その棘が肌を指すとヒリヒリとした痛みが続きます。
私の体験ですと、午後2時に刺された時、徐々に和らぎつつも、夜の0時まで痛みは続き、翌朝もわずかな痛みを感じる程度の痛みが続きます。
このイラクサ、あまり注目されていませんが食材として大変優秀で、かつ、美味しい山菜です。
エゾシカもよく食べています。
トゲがある植物は往々にして美しかったり美味しかったりするものです。
なぜトゲがあるのかというと、美しく美味しいゆえに狩り採られてしまうため、トゲを身にまとい己を守っているのです。
バラしかり、タランボの芽しかり、イラクサしかりです。
また、イラクサは食物繊維が豊富でお通じによく、かつ、その繊維はアイヌの人々に糸としても利用されていました。
アイヌの人々にとっては食材であり、生活を支える重要な植物でもあったのです。
個人的には、イラクサは山菜四天王の一つと言ってもよいと思っています。
山菜四天王とは、ギョウジャニンニク、タランボ、ウド、そしてイラクサです。
『フフフ、奴は四天王最弱』との有名なセリフがありますが、4種ともにそれぞれの特徴があり優秀で甲乙つけ難いです…。
味
[イラクサのトゲ 葉にも茎にもトゲがある 刺されるとなまら※痛い ※なまら=とても 北海道弁である]
イラクサは正しい処理をするとトゲの痛みがなくなり、クセもない万能食材へと変身します。
天ぷらよし、おひたし良し、その他ありとあらゆる利用方法が可能です。
関連記事
イラクサ 医学の父ヒポクラテスの万能薬 糖尿病を快復へ
イラクサのレシピ
イラクサは熱湯でサッと茹で水に浸すと、触れてもいたくなくなります。
味はクセもなく、栄養も豊富です。
古代ギリシアにおける医学の父とも称されるヒポクラテスも万能薬として利用しています。
HPもMPも中回復してしまう山菜なのです。
[イラクサ カルボナーラに添えたエゾイラクサ カルボナーラに爽やかな風味を加える]
[イラクサ おひたし]
[イラクサ 天ぷら 山菜なら天ぷら]
北海道十勝の帯広市では、30度近くまで気温があがりました。
1月25日の記事では-25度になったと記しています。
コキュートス十勝 最高気温-8℃
約100日前に-25℃を記録し、今30℃近くを記録しています。
その寒暖差は55℃。
北海道は相変わらず試されているようです。
したっけぃ