2018-04-20 No.245
どうも、モーリーです。
私が住む土地にはハイタカがいます。
散歩の途中で時折見かけるのですが、しっかり撮影したことはありませんでした。
3月のある朝、気温は-10℃の林の中、採餌中のハイタカがいました。
ハイタカは「速い鷹」で、狩りが上手い鷹として鷹匠が扱う鷹としても知られています。
今回はそんなハイタカの様子を紹介します。
鳥を狩るのが上手なハイタカ
[2018.3北海道十勝 ハイタカ♂ ヒヨドリを採餌する]
3月初旬、気温-10℃ほどの早朝の凍てつく空気の中散歩していると林の中で動くものが。
大きさはハトよりもわずかに大きい。
なんだろうと思うと、ハイタカ(Accipiter nisus)でした。
なにかを食べています。
[2018.3北海道十勝 ハイタカ♂ ヒヨドリを採餌する]
ハイタカは主にスズメやヒヨドリなどの小鳥を狩りますが、小動物を狩る時もあります。
この林はエゾリスが住む林なので、
ひょっとしたらエゾリスを食べているのかとも思いました。
[2018.3北海道十勝 ハイタカの採餌後の様子 羽や足の様子からヒヨドリだと思われる カケスの可能性も]
採餌後の様子をみると、鳥の羽や足が散らかっています。
足のサイズからヒヨドリかカケスだと思われる。
採餌後の休憩 満足気なハイタカ
[2018.3北海道十勝 採餌後に休憩するハイタカ]
採餌後に近くの針葉樹で休憩するハイタカ。
採餌に要した時間は1時間弱。
この時食べ残した部分を止まり木の下に置く。
後ほど、改めて食べるようだ。
朝日の方向を向いて、胸を高く上げ、満足気に見える。
私もそんなハイタカを見ながら、その逞しさと美しさに惚れ惚れ。
[2018.3北海道十勝 採餌後に休憩するハイタカが急に視線を地面に向けた]
「バっ!」
休憩していたハイタカが急に地面に視線を向けます。
「なにかいる!」
黄色い目と黒い眼光が地面をジッと見つめ、羽をやや広げ動ける姿勢をとる。
ハイタカとエゾリス
[2018.3北海道十勝 松の実を運ぶエゾリス]
ハイタカがとまる枝の下をエゾリスが松の実を運んでいます。
ハイタカに気が付いていないようだ。
エゾリスは餌を枝の上で食べることが多く、
なんとハイタカが止まる木に登っていきます。
私は気配を殺しながら、ドキドキしながらその様子を見つめます。
[2018.3北海道十勝 松の実を運び木に登るエゾリスとその様子をジッと見つめるハイタカ]
エゾリスがスルスルと木を登るが、
その先にハイタカがいることに気が付いていない。
ハイタカがジッとエゾリスを見つめます。
緊張感が伝わってきます。
[2018.3北海道十勝 エゾリスをジッと見つめるハイタカ 瞳がランランとしてまん丸している]
ハイタカ「ん?食べようかな。どうしょうかな。さっき食べたばかりだが。ん、んん?」
とでも思っているようなハイタカ。
可愛い瞳だが恐ろしくもある。
しかし、ハイタカは採餌後でお腹いっぱいなのか動きません。
[2018.3北海道十勝 エゾリスをジッと見つめるハイタカ エゾリスもハイタカの存在を目視する!]
エゾリスがやっとハイタカの存在に気が付く。
見つめあう事、0.5秒!
エゾリスは特に慌てる様子もなく、踵を返し他の場所へ移動する。
焦ってすぐに飛んで逃げると思ったが、エゾリスに慌てた様子は見られない。
[2018.3北海道十勝 エサを運ぶエゾリスは林の中に姿を消した]
ハイタカの存在に気付いたエゾリスは他の木の枝に移動し姿を消しました。
ハイタカは結局エゾリスを狩りませんでした。
なぜなのか?
お腹がいっぱいだったのか、エゾリスを狙うのが難しいと判断したのかは不明です。
傾向としてはハイタカは小鳥を好んで狩る習性があり、
ネズミやリスを狩る姿は稀にしか報告されません。
エゾリスもハイタカの姿を見た時も慌てた様子がなかったことから、
ここの林ではハイタカはエゾリスをあまり狙わない傾向があると考えられます。
狩人ハイタカは東へ飛ぶ
[2018.3北海道十勝 ハイタカ 採餌後の休憩中]
ヒヨドリを狩り採餌し、
エゾリスも去り、
朝日の中に満足げにゆっくりとしている。
[2018.3北海道十勝 ハイタカ しばし休憩のあと飛び立つ]
採餌後の休憩時間を約20分ほどとり、その後飛び立つ。
私が付近で観察しているので、嫌がって飛んでいった可能性があります。
休憩の邪魔をして申し訳ありません。
飛び立つ前に、枝下に置いていた食べ残した鳥の残骸をくわえて東の空へ飛んでいきました。
貴方ならどこへ飛んでいきますか。
したっけぃ