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ハンター日記

ホシガラスにアポイ岳で出会う ハイマツ帯を広げる役割を担う孤高のカラス

投稿日:

2021-04-08 No.729

どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。

ホシガラスに出会いました。

場所は北海道日高支庁様似町のアポイ岳です。

高山に生息するカラスで、
地上で出会うことはない
珍しいカラスと言えます。

 




 

ホシガラス

ホシガラス

[2021.4北海道アポイ岳 アポイ岳の7合目付近 右の岩の上にホシガラス]

ホシガラス(Nucifraga caryocatactes)

スズメ目カラス科ホシガラス属に分類されています。

内地の13の県でレッドデータに掲載されています。

生息環境が高山のハイマツ帯なので
環境破壊の影響も少なく、
あまり見ない鳥ですはありますが、
絶滅の心配は低そうです。

 

 

姿

ホシガラス

[2021.4北海道アポイ岳 岩の上にとまるホシガラス]

大きさはハト大よりかすかに大きい印象。

色は茶色を基調として
白い斑点が目立ちます。

岩の上やハイマツの樹上など
目立つところにとまっていました。

最初は「ん?オオジシギかな?」という印象。

 

また、飛ぶのが上手い印象です。

岩や樹上に止まり、スッとジャンプして
山の風を受けて滑空して飛ぶ姿。

最初の印象は飛ぶのが上手い!でした。

 

下の動画はホシガラスの動画です。

編集していない動画ですが、参考まで。

 

 




 

分布・生息環境

ホシガラス

[2021.4北海道アポイ岳 樹上にとまるホシガラス]

ユーラシア大陸の北方、
欧州から極東に広がる
冷帯針葉樹林(タイガ)に
広く分布しています。

北米大陸にも類縁種が分布。

生息環境は高山から亜高山帯。

日本では四国以北の山に生息しています。

 

生息数

わかりませんが、北海道では数は少ないと思います。

私は小学生から山に登り、
小学2年生の頃には親に連れられて
トムラウシを縦走などし、
高校時代は山岳部、
学生の頃は山小屋でアルバイトを
していたこともあります。

そんな経歴の私が
ホシガラスは今回初めて見ました。

ですので、北海道での
ホシガラスの生息数は少ない印象です。

 

食性

ホシガラス

[2021.4北海道アポイ岳 針葉樹の上にとまるホシガラス]

一番の好みは松の実です。

その他にも昆虫や鳥の卵やヒナなど
なんでも食べる雑食性です。

 

特徴はハイマツの実を貯蔵することです。

食べ忘れられたハイマツの実が
そこから芽を出し生長します。

つまり、ホシガラスはハイマツ帯の
広がりに貢献しているのです。

もっとも、アポイ岳では
高山植物を保全する観点から、
ハイマツ帯が拡大することは
好ましい方向ではないという話もあるようです。

 

ただ、食料の少ない高山帯では
ハイマツはそこに生息する生物たちへ
食料を供給する大切な役割を担っています。

ホシガラスやアカゲラ、
シマリスやネズミなども
ハイマツの実を食料にしています。

参考文献:

ハイマツと動物たち 知床博物館

 

また、登山者にとってのハイマツ帯は
歩きにくいものの、
一方で
風除けになるなどメリットもあります。

一長一短でしょうか。

 

それではこの辺で。

暖かくしてお過ごしください。

 

関連記事:

アポイ岳の各ポイントや盗掘問題、アポイ岳ファンクラブ、2021年の高山植物の見頃など

クマゲラとアポイ岳で出会う 姿・分布・生息環境・食性・繁殖・生息数について

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したっけぃ

 




 

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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