2019-04-26 No.387
春山をドライブしていると。
オシドリのペアがいました。
オシドリについて記事をお届けします。
本記事の内容 ・オシドリの特徴 ・猟師とオシドリ |
[2019.4北海道日高 オシドリ夫婦]
どうも、モーリーです。
早春の北海道の山林をドライブしていると、
林道沿いに水たまりがあり、サンショウウオやカエル卵がありました。
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同じ水たまりにオシドリのペアがいました。
オシドリは北海道で夏鳥です。
繁殖するために北海道へやってきます。
北海道で越冬するオシドリも
ちらほらにいるようですが。
そんなオシドリをさっそく撮影。
私がカメラを出すと、
「めんどくさい人間が来た」と思われたようで、
飛び去ってしまいました。
邪魔してしまいました…、
申し訳ない。
ちなみに、
オシドリは狩猟鳥獣ではないので狩猟不可です。
そんなオシドリについてお届けします。
オシドリの特徴
わたりについて
オシドリは北海道や本州中部以北で繁殖し、
冬になると西日本へ南下して越冬します。
北海道では夏鳥ですが、
ごく一部は北海道でも越冬するようです。
繁殖について
オシドリは一夫一妻で、
4月中につがいになり、
5月に産卵(10個ほど)し、
6月にメスが抱卵し、(オスとは夫婦解消)
6月下旬にヒナが孵化し、
7月にメスとヒナたちが家族で行動し、
8月に家族が解散します。
営巣場所は、
10mほどの高さの位置の樹洞です。
その営巣場所はメスが決め、
オスはついて回るだけです。
抱卵するのはメスだけで、
抱卵中にメスが採餌にでると、
オスはやはりついて回ります。
オスは6月上旬以降になると、
巣から離れ、夫婦を解消します。
ちなみに、
孵化したヒナは10mの高さをダイブして、
巣から離れます。
怪我しないのでしょうか?
スゴイですよね。
オシドリは水鳥としては珍しく、
木の上に巣をつくります。
繁殖場所は山間部の森林と水辺付近なので、
ある程度大きな樹木はあると思いますが、
山間部において大きな樹木の伐採は
注意したいところです。
おしどり夫婦について
「おしどり夫婦」とは、
仲むつまじい夫婦の意です。
上の画像のように
オスメス共に行動している様子を
見かけることが多いです。
実態は仲が良いから寄り添っているのではなく、
他のオスに浮気されないようにメスから離れず、
結果としてオスメスが一緒にいるようです。
さらに、ペアは毎年変えるので、
案外自由な恋愛を楽しんでいるようです。
猟師とオシドリ
狩猟はできない
オシドリは1925年に狩猟鳥獣から外され、
現在は狩猟できません。
参考:
狩鳥の遷
私がオシドリの写真を撮った時、
私の姿を確認してから飛び立つまで、
30秒ほどの時間がありました。
距離はおよそ30mほど。
この時間と距離であれば、
十分に狩猟できそうです。
色も目立つので
恐らく狩りやすい鳥だと感じます。
狩猟禁止に指定したのは正解だと思います。
1925年以前は狩猟できたので、
日本各地に猟師と関連する
民話が残されています。
オシドリの民話
あらすじ
昔あるところに猟師がおり
オシドリのオスを銃で仕留めた。
その夜、オシドリのメスが枕元に現れ
恨み言を言われる。
翌日、オシドリのオスを仕留めた場所へ行くと、
昨晩枕元に立ったオシドリのメスが
自分の体にくちばしを突き立て
猟師の前で自死した。
猟師は己の行為を反省し、
僧になり銃を捨てたとのこと。
参考:
民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界「おしどり」小泉八雲
似たような民話が日本各地にあります。
昔からオシドリは撃ってはいけないと、
民話の形で伝わっているのかもしれません。
放れ鴛 一すねすねて 眠りけり 小林一茶
江戸時代の有名な俳人、
小林一茶(1763〜1828)も
おしどりの俳句を作っています。
『 放れ鴛 一すねすねて 眠りけり』(はなれおし いちすねすねて ねむりけり)
抱卵を始めたメスが構ってくれないので、オスが一羽で拗ねて寝ている、
の意味です。
民話や俳句があるように、
オシドリは私たち日本人にとって
昔から馴染みのある鳥であるといえます。
そんなオシドリたちが
安心して生息できる環境を
これからも残していけるよう
貴方と一緒に関心を持って行動していけたら嬉しいです。
したっけぃ