2015-11-30 No.36
ハクチョウ
空高く北から南の方角へ白鳥が飛んでいました。
ハクチョウは美しさを象徴します。
バレイの「白鳥の湖」、庭園「白鳥庭園」、聖闘士星矢「キグナスの氷河」などでも伝わるように、美しさと冷たさが伝わってきますよね。(エッ、伝わらない…、すみません。)
白鳥と食
白鳥が食材の対象になっていたのか、気になって調べてみました。
白鳥は古来より世界中で食されていたようです。
日本でも、宮中の鳥料理の中にあったようで、日本古来より伝わる料理の流派の一つ「四条流庖丁道」には白鳥や鶴のレシピがあります。
どんな味わいなのか興味がありませんか。(獲りませんよ!)
白鳥と日本国の歴史
白鳥と日本国の関係について調べてみました。
ヤマトタケルという古事記や日本書紀にも記載される日本神話における英雄がいます。
彼は神剣「草薙の剣」の力などを借り九州の熊襲を、東の蝦夷を平定します。
最後に山の神の怒りを買い、命を落とします。
そして、死後に白鳥になって故郷へ飛んで行った、という伝説が残されています。
ヤマトタケルの陵は、白鳥陵(しらとりのみささぎ)として奈良県と大阪府の2か所にあります。
蛇足ですが、草薙の剣とは、天照大神から授けられ、現代にまで伝わる天皇家が継承してきた三種の神器の一つです。
「八咫鏡(やたのかがみ)」、「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」「草薙剣(くさなぎのたち)」
今は愛知県熱田神宮に奉納されています。
本物の草薙の剣は源平合戦の壇ノ浦の戦い(1185年4月25日)おいて安徳天皇と共に海に沈んでいる、とも言われています。
白鳥になったヤマトタケルはこの「草薙の剣」の力を持って古代日本を平定したのです。
話は逸れましたが、この神話があるように、古代より日本には白鳥が生息し、かつ重要視されていたことが分かります。
ちなみに、日本の国鳥はヤマトタケルが生まれ変わった「ハクチョウ」ではありません。
学名に日本の名を冠する「タンチョウ」(学名:Grus japonensis)でもなく、サッカー日本代表のエンブレムになっている「八咫烏(カラス)」でもありません。
「キジ」です。
なぜなのでしょうか。
はっきりとはわかっていませんが、日本国固有の鳥であることが理由の一つとされています。
定められたのも、戦後の1947年だそうです。
明日から12月、師も走る「師走」です。
体調にお気をつけて。
したっけぃ