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ハンター日記

K-T境界層 恐竜を絶滅させた隕石衝突の痕跡

投稿日:

2019-01-26 No.362

K-T境界層[K-T境界層の黒石 イリジウムなど隕石由来の成分が確認されている]

どうも、モーリーです。

北海道十勝浦幌町は
6500万年前にメキシコユカタン半島に衝突した
隕石痕跡が確認できる日本で唯一の場所です。

その隕石衝突の影響で
当時繁栄を誇っていた恐竜たちが絶滅し、
私たち哺乳類が地球史のセンターへと躍り出る契機となりました。

隕石衝突によって粉塵が降り積もり
黒い地層になりました。

その地層であるK-T境界層の成り立ちや、
見られる場所を紹介します。

 

本記事の内容

・6500万年前の隕石衝突

・K-T境界層

 

6500万年前の隕石衝突

今から6500万年前、
今のメキシコ・ユカタン半島に
直径約10kmの隕石が衝突しました。

隕石衝突は世界中の森林を焼き、
地球中を粉塵とススが覆い、
地球の気温は一気に下がり、
ややしばらくすると逆に気温が急上昇し、
激しい気候変動により大型恐竜は絶滅しました。

1990年、ユカタン半島で
直径100kmのクレーターが見つかり

隕石衝突の凄まじさを物語っています。

今では恐竜を祖先とする鳥類が生き残り、
空を舞台に繁栄しています。

 

K-T境界層

K-T境界層[中央付近のやや黒ずんでいる層がK-T境界層]

K-T境界層のイリジウム

その隕石衝突の痕跡であるK-T境界層が
北海道十勝の浦幌町の山奥で
確認することができます。

K-T境界層は当初イタリアで見つかり、
地球表面では希少なイリジウムが確認されました。

その後、浦幌町を含む世界各地で見つかり、
同じくイリジウムが確認されたことから、
6500万年前の隕石衝突の痕跡であると
証明されました。

 

K-T境界層を見るために

K-T境界層をみる方法は二つです。

足寄動物化石博物館

ここの博物館には、
K-T境界層の地層が展示されています。

また、足寄町で産出した動物の化石を
中心とした化石専門の博物館です。

足寄産の古生物「アショロア」などの化石もあり、
面白い博物館です。

 

川流布

K-T境界層を直接見るなら
浦幌町の山林を流れる川流布川沿いを
行くことになりますが、
道有林のため入林許可が必要です。

また、K-T境界層もかなり分かりにくいので、
詳しい方と同行しないと、アクセスは難しいです。

ヒグマもでるところですから、
単独ではいかないでください。

 

北海道十勝は農作物だけではなく、
地球史的に面白いスポットもあります。

貴方も仕事ばかりしてないで、
リフレッシュしに北海道まで遊びに来てください。

 

したっけぃ

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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