2019-01-05 No.345
[北海道での巻き狩り(集団猟)エゾシカ猟 この時は20頭ほどが獲れた]
『北海道では狩猟事故が多いのか?
違うなら、どの都道府県で事故が多いのか?』
そんな疑問にお答えします。
本記事の内容 ・狩猟事故発生件数 都道府県別トップ10 ・事故件数は西高東低 |
どうも、モーリーです。
2018年11月北海道恵庭での狩猟事故を受けて、
2019年1月15日から北海道の国有林内における
銃猟が禁止されます。
そんな措置が下るほど
北海道では狩猟事故が多いのか?
環境省の統計データを元に、
各都道府県における狩猟事故件数を
まとめました。
狩猟事故発生件数 都道府県別トップ10
[平成25-27(2013-2015)年度 都道府県別狩猟事故件数グラフ(拡大可)]
※グラフ画像は拡大表示可能
左から北海道、右が沖縄です。
「環境省 野生鳥獣保護及び管理」より
2013-2015年度の三か年分を引用し、
情報を整理しました。
下記の10県が事故件数の多い都道府県です。
(県名:事故件数:人口)
1位 三重県:33件:184万人
2位 大分県:27件:120万人
3位 静岡県:25件:375万人
4位 宮崎県:23件:114万人
5位 和歌山県:22件:102万人
6位 高知県:18件:76万人
7位 広島県:9件:285万人
7位 愛知県:9件:726万人
9位 島根県:6件:71万人
9位 香川県:6件:101万人
このように事故件数が多い
上位10都道府県に
北海道は入っていません。
北海道は群馬県、山梨県と並んで
事故数5件で11位になります。
北海道が特別に狩猟事故が
多い地域でないことが分かります。
また都道府県別人口と事故件数にあまり関係はないようで、
内地は大都市の猟師が近隣県へ狩猟にでていることが
見えてきます。
事故件数は西高東低
[三重県の豊かな山林風景 三重県と奈良県の県境付近]
グラフを見ると西日本で事故が多く発生しています。
狩猟事故トップ10はいずれも西日本の県です。
死亡数は西が12件、東が8件。
軽傷重傷数は西が198件、東が19件。
西日本が圧倒しています。
理由は分かりませんが、
考えてみました。
散弾が多い
考察してみるに、
西日本には大型鳥獣が少ないため、
散弾銃による鳥類狩猟が多く、
散弾した弾が仲間に当たるという事故が
多いのかなと。
亡くなったベテラン猟師を火葬したら、
骨と一緒に散弾の弾が出てくると聞きますし。
見通しが悪い
もう一つに西日本の森林は濃い印象があります。
北海道の山林よりも密で、
見通しも効かない山林が多かった印象があります。
以前三重県を訪れた時の印象ですが、
山林に樹木が密生し、
北海道とタイプが違う山林でした。
また、北海道の冬は木々の葉が落ち、
雪で見通しが良くなりますが、
内地は冬でも見通しが悪い気がします。
見通しの悪い環境であるため、
狩猟事故が多いのかもしれません。
※西日本東日本の境界は厳密にはないようですので、
日本の真ん中センターがある岐阜を境に
西東で分けて考えています。
蛇足ですが、
以前自転車で日本一周して訪れた三重県での話。
忍者で有名な伊賀に至る道中、
猿が10匹ほど我が物顔で道を占拠し、
猿に睨まれました。
恐ろしくなり、謝りながら
猿の集団の脇を自転車を押して通った記憶があります。
猿が集団でいると、本当に怖いです。
新年が始まりました。
健康第一でお過ごしください。
今年一年もよろしくお願いいたします。
したっけぃ