2017-05-15 No.177
ヘビのさばき方
[2015.7.27 北海道十勝 シマヘビ 長さ80cm程度のシマヘビ]
前回の記事では北海道ニセコ町での黒いシマヘビの日光浴の様子を紹介しました。
今回は、以前(2015.7)獲ったシマヘビを鍋にしたので、その時の様子を紹介します。
このシマヘビは川近くで捕まえ、そのまま袋に入れました。
家で袋を開けたときは、すでに死んでいました。
捕まえてから、4時間ほど経っていたと思います。
家について解体に必要な、ナイフ、ゴム手袋、まな板、網を用意し、すぐに解体を始めました。
ヘビの解体は初めてでしたが、いくつかのサイトを参考にして進めました。
ウナギのようにヌルヌルしておらず、魚のようにウロコを除去する必要もなく、シカのように臭くもなく、皮も内臓も簡単に処理できました。
解体
血抜き
血が飛んだり、臭いがつく可能性があったので、解体作業は屋外で行いました。
首を切り、血抜きをする。あまり血が出ませんでした。
ウナギや魚のように滑らないので、作業しやすい。
皮むきのため、皮に切れ目を入れる
皮をむくために、切った首の腹側の部分に縦方向に切れ目を入れる。
ゴム手袋を履いていますが、解体時は必須です。
肉に雑菌を付けないようにするためと、解体の過程で自身に変な病原菌を移させないためです。
皮をむく
皮を尻尾の方向に引っ張ると、スルスルッとむけます。
皮をむいた後の様子。
蛇足ですが、このナイフはビクトリノックス骨スキ丸というナイフです。
ハンターでなくとも一本便利に使えるナイフがあると色々なシーンで活躍します。
山菜採りの時やアウトドア料理、頂いた鶏の解体時(そんな機会はないか)にいかがでしょうか。
内臓の様子
ヘビの内臓。赤黒くみえる塊が心臓かと。
内臓を取り除く
皮と同様に尻尾の方に引っ張るように内臓を取り除きます。
ここもスルスルと簡単に取り除けます。
ヘビの皮と内臓、肉を並べました。
ここで私の失敗ですが、肉を直接地面に置いてしまいました。
肉に雑菌が移ってしまいますので、直接地面に置くべきではなく、ビニールシート等を敷くべきでした。
エゾシカの時もそうですが、現場で解体する時はブルーシートなりビニールシートを敷いてから解体作業を行うのがより丁寧です。
乾燥
流水で洗った直後の様子。
乾燥させる工程が必要が分かりませんが、肉を流水で洗い、乾燥させました。
翌日の夕食にしたので、24時間以上乾燥させました。
解体し処理が終わったヘビ肉です。
ヘビの解体は魚やエゾシカよりもずっと簡単でした。
今回は屋外で処理しましたが、この作業なら台所で処理しても問題ないと思います。
ヘビは野外で捕まえるととても臭いのですが、解体の過程で臭いはほぼ感じませんでした。
さて、あとはどう料理するかです。
ヘビ鍋
レシピ
ヘビ肉の食べ方をネットで色々調べると台湾の方で鍋にしている料理がありました。
それに倣い、和風の味付けでヘビ鍋を作ってみました。
昆布でダシを取り、野菜をたっぷり使用した鍋にしました。
材料:
昆布
長ネギ
玉ねぎ
シシトウ
醤油
ヘビ鍋の出来上がり。
シンプルな味わいと食感でした。
味
ヘビの肉の味は臭みがなく、鳥肉のような魚ような食感で、淡泊でしっとりとした味わいでした。
ただ、骨が多く食べ難い食材であるともいえます。
骨は小骨でも魚の骨よりずっと太く、気にせず食べてしまうということはできませんでした。
シカと同じように、たっぷり太っている秋頃に採るのが食べごろではないかとの印象をもっています。
エゾシカも春や夏は瘦せ気味で、食肉には適さない時期だと言われていますので。
この時はヘビ肉を和風な鍋にしましたが、蛇からでるダシの味を確認するためにも、シンプルに塩だけで味を調えれば良かったとやや後悔です。
次回、機会があればシンプルに塩コショウで焼きヘビにしてみたいなと思っています。
ヘビの唐揚げも良いかもしれません。
貴方は最近変わった食材の料理を食べましたか?
変わった食材を食べることがありましたら、連絡いただけると嬉しいです。
したっけぃ