2016-02-22 No.85
どうも、ハンターのモーリーです。
興味があるので、
地球の生命史をまとめています。
貴方と一緒に勉強できたら幸いです。
前回記事。
生命の旅2 全球凍結から真核生物の繁栄へ
3行まとめ
真核生物は繁栄の時代の中、コラーゲンをつくる。
コラーゲンは複数の細胞を接着させ、多細胞生物へと進化し有性生殖も始める。
が、二酸化炭素の減少により温室効果が無くなり、地球は全球凍結へ。
細胞の接着剤コラーゲンと多細胞生物 36億歳
[エゾシカのモモ肉 コラーゲンたっぷりなジビエ食材 鹿肉のコラーゲンは粒子が細かく体に吸収しやすい]
コラーゲンの登場
これまで、
原核生物から、
猛毒の酸素を利用できるミトコンドリアを
体内に取り込むことで、
真核生物へ進化する
流れを見てきました。
その真核生物の繁栄は、
13億年の長きに渡りました。
その繁栄の中で、
真核生物はいくつかの物質を、
作り出します。
一つが『コラーゲン』。
お肌がプルプルになるイメージのアレです。
コラーゲンは、
細胞と細胞をつなぐ、
接着剤の役割を果たします。
コラーゲンの登場により、
多様な単細胞生物が、
生存と繁殖という目的のため、
それぞれが役割を担い、
共生するスタイルを、
選択していくことができるようになりました。
別々の単細胞生物が集まって、
一つの生物となる、
多細胞生物の登場です。
ヒトは、
37兆とも、
60兆個とも言われる数の
細胞から構成される、
多細胞生物です。
ちなみに、
ヒトの細胞は、
6年周期で、
全て新しい細胞に入れ替わります。
多細胞生物の誕生は、
今から10億年前。
生命が誕生してから
30億年の時間が必要でした。
多細胞生物が登場するまでの生物は、
全て単細胞生物です。
単細胞生物が多細胞生物に進化するには、
それほどの長い時間が必要でした。
ちなみにこの時点でも、
全ての生命は海の中で生活しています。
最初の多細胞生物
最初の多細胞生物は、
カイメン(海綿生物)の様な
生物でした。
熱帯の海を中心に生息している
スポンジのような生物です。
アフリカ大陸で化石が発見され、
大きさは0.3mm程度でした。
ちなみに、
カイメンは英語で"sponge"。
西洋では、
スポンジ代わりに
このカイメンが使用されていました。
多細胞生物への進化の理由
なぜ、
原核生物や真核生物である
単細胞生物は、
多細胞生物へ進化して行く
必要があったのでしょうか。
単細胞と多細胞の
メリットを上げます。
単細胞のメリット
・細胞分裂による個体の増加
・短時間での繁殖が可能
多細胞のメリット
・環境変化に強い
・複雑な働きができる
単細胞生物は、
環境の変化に弱いといえます。
体のつくりが単純であるため、
良好な環境にあっては繁殖が早く、
劣悪な環境にあっては対応できず、
死滅の恐れがあります。
一方で、
多細胞生物は、
環境の変化に強いといえます。
それぞの細胞の役割を特化させ
複雑な機能を獲得できます。
例を挙げると、
大気の酸素を取り込る役割の「肺」や、
老廃物の毒素を取り除く「肝臓」など。
劣悪な環境であっても、
各細胞がそれぞれの役割を担い、
一個体として、
生存・繁殖してゆくのが、
多細胞生物です。
生物は多細胞生物に進化することで、
生息環境の拡大を図ったと考えられます。
ちなみに、
単細胞生物と多細胞生物との数を比較すると、
圧倒的に単細胞生物の方が数は多いです。
地球における生命の主役は、
いまだに、
そしてこれからもずっと
単細胞生物なのだと思います。
メスとオスの誕生 37億歳
生命が発生してから37億年は、
生物は無性生殖によって
増殖してきました。
無性生殖とは、
一つの個体から細胞が分裂して、
2個体になることです。
多細胞生物が登場して1億年が経った頃、
今から9億年ほど前に有性生殖が始まりました。
メスとオス、女と男の登場です。
有性生殖の英語は"Sexual reproduction"。
訳すると「エッチして、再び造る」です。
有性生殖のメリットは、
異なる2つの個体のDNAが交わることで、
より異なった環境に適応する能力を
体得する可能性がある、
ということです。
より多様な環境に適応できる生物が
生まれる可能性が広がりました。
有性生殖という
DNAを交わらせる
仕組みを編み出し、
生物はより多様に進化していきます。
一億年の全球凍結 39億歳
地球ができてから、
38.7億年が経ったころ
今から7.3億年前に、
地球は再び
全球凍結に見舞われます。
一億年続いたとも言われています。
今回の全球凍結は、
二酸化炭素の減少により、
地球を暖める温室効果が失われたと、
考えられています。
二酸化炭素が減少した理由は、
火山活動の減少によるもの。
火山活動は、
大気の二酸化炭素の供給源です。
一億年の全球凍結。
考えるだけで、過酷な環境です。
その過酷な環境においても、
私たちの祖先である生物たちは死滅せずに、
生命をつないでいくのです。
そして…、
雪解けのあと、
生命の蠢動が見られます。
次回は、
エディアカラ生物群という、
外骨格がない、薄っぺらい生物の繁栄。
そして巨大噴火による絶滅です。
したっけぃ