2016-05-03 No.108
エンレイソウ
「北海道十勝 エンレイソウ 湿った林内にひっそりと生息している」
山菜を探しに山に入るとエンレイソウを見かけました。
赤黒-茶色の花は地面の色にも似て、目立たず、うっかりすると踏んでしまいそうになります。
鮮やかで美しいとは言えませんが、控えめに春の山を静かに彩る花、エンレイソウを紹介します。
エンレイソウは英語で"trillium"。
ラテン語"treis"【3つ】が由来です。
葉や花びらが3枚、雄しべは3本づつ2輪あり、雌しべは3つの部分からなっています。
3という数字に縁のある植物です。
エンレイソウについて about trillium
「北海道十勝 」
・早春に咲く(北海道十勝では4月末。高い山では7月まで見られるようです)
・3枚の赤黒-茶色の花びら
・花が咲くまで10-15年
・寿命は30-50年
※エンレイソウの赤黒茶色の部分は花びらではなく、がく片と呼ばれる部位
分布
「北海道十勝 雪が残る林内にひっそりと咲くエンレイソウ」
・樺太、千島列島、日本国
・本州、四国、九州、北海道
・低地、山林のシメシメした広葉樹林の下
名前の由来
漢字では延齢草と書きます。
江戸時代には、薬草として、その地下茎を乾燥させたものを延齢草根と呼んで、食あたりや腹痛の薬としていました。
有毒成分も含むので、取り過ぎると下痢や嘔吐の症状もでるようです。
北海道十勝では、サクラも開花始めました。
花見の季節でもあります。
飲みすぎ、食べ過ぎにご注意ください。
したっけぃ