2018-09-13 No.285
どうも、モーリーです。
このブログへのご訪問、ありがとうございます。
9月も中旬を迎え、
北海道の山々ではナナカマドが赤い実をつけ、
川ではサケの姿を見かける時期になりました。
先日、十勝の南部広尾町に流れる川でサケの姿を見かけました。
今回はそんなサケの様子を紹介します。
サケの遡上
[2018.9北海道十勝 猿留川にてサケの遡上の様子]
北海道は秋を迎え、サケの遡上の時期です。
十勝では8月末からサケの姿を河川で見かけることができます。
サケの遡上は
北海道の風物詩ともいえる風景ですが、
サケを見られる場所は案外少なく、
秋に北海道に来ればどこでも見られる訳ではありません。
道東(十勝や知床、釧路など)の河川で多くみられます。
札幌を流れる豊平川でも見られるようです。
以前、札幌に3年ほど住んでいたことがありますが、
私は見たことがありません。
母川回帰
[2018.9北海道十勝 猿留川]
サケは川で生まれ、
海に降海し成長し、
生まれた川に戻り産卵し、
死んでゆきます。
サケが生まれた川に帰ることを
母川回帰といいます。
広大な海に出たサケがなぜ母川に帰ってくるのか?
諸説ありますが、生まれた川のにおいで判断していると聞きます。
広大な海の中で生まれた川のにおいが分かるように思えませんが、
本当のところはどうなんでしょうか?
生き物の不思議です。
[2018.9北海道十勝 猿留川 透明度の高い美しい川]
栄養循環 森と川と海をつなぐもの
[2018.9北海道十勝 広尾 シロザケ 雄のように見える]
サケは川で生まれ、
海で育ち、
川に帰り死んでゆきます。
これは海の栄養を陸に運んでくることを意味します。
海の栄養を体に携えて
川で死んでゆくサケは
ヒグマやキタキツネ、オジロワシやオオワシの栄養となります。
それらの動物のエサとなり、
糞となり、
樹木や昆虫類の栄養につながります。
栄養循環です。
豊かな海の栄養をサケを通じて取り込むことで、
北海道は豊かな自然を維持しているのです。
[2018.9北海道十勝 広尾 シロザケ 雄のように見える]
サケが戻ってこられる川を維持するのが
私の仕事の一つだと思っています。
このブログを通じて、
自然環境の維持と創造、
人の生産活動による環境破壊、
その折り合える着地点を
貴方と共に
探していければ幸いです。
したっけぃ