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ハンター日記

雌阿寒岳に登ってきたらオープンワールドだった件1/2

更新日:

2019-08-04 No.409

ご訪問いただきありがとうございます。
モーリーと申します。

北海道阿寒国立公園にある活火山の
雌阿寒岳(1499m)
阿寒富士(1476m)
2つの山へ登山してきました。

登山の途中、
そして頂上の光景が
まるでオープンワールド!

想像した以上に絶景でしたので
貴方と共有したいと思います。

 

※オープンワールドとはゲーム用語で、
設計された仮想世界を自由に探検できる
ゲーム内世界のフィールドのこと。
美しい景観や幻想的な景観が多い。
"スカイリム"や"ブレスオブザワイルド"が傑作。

 

雌阿寒岳の登山道 1号目から頂上まで

雌阿寒岳[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳登山口]

登るルートは雌阿寒温泉ルートという、
大変だけど景観の美しいルート。

登り始めると一合目に
看板がありました。

見てみると、

『雌阿寒岳は活火山です。
火口付近は地盤が崩れやすく
危険ですので近寄らないください。
また、頂上部では突発的な噴火や
有毒な火山ガスが発生する恐れがありますので
十分注意してください。』

と、書いてあります。

気にせず進みます。

雌阿寒岳のアカマツ林[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳1-2合目に広がるアカマツ林]

最初の1-2合目はアカマツ林が続きます。

 

雌阿寒岳4合目付近[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳4合目付近]

アカマツ林を抜けると
ほどなくしてハイマツ林に入ります。

さらにハツマツ林を抜け後ろを見ると、
どこまでも続く森林の光景。

一望千里の言葉がぴったりな光景。

 

雌阿寒岳のケルン[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳5合目付近のケルン]

登山道に時折ある
石を積み重ねたものを
ケルンと呼びます。

ケルンとは
登山道の道標です。

登山者が道を誤らないよう
このように道標を設置しています。

 

雌阿寒岳のハイマツと巨石[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳6合目付近のハイマツと巨石の風景]

徐々に木が減り、
ハイマツ林となり
そのハイマツもまばらになる頃、
植物に覆われていた巨石が
徐々に見えるようになってきます。

 

雌阿寒岳からのオンネトー[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳6合目付近からオンネトーが見える]

6合目付近から後ろを
振り向くと
秘湖オンネトーが見えます。

オンネトーとは
アイヌ語で
「年老いた沼」
「大きな沼」の意です。

関連記事:
探検@阿寒国立公園オンネトー
オンネトー湯の滝 グッピーに食べられる世界唯一のマンガン藻類

 

雌阿寒岳7号目付近のガレ場[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳7合目付近のガレ場]

森林限界も近づきます。

森林限界とは、
環境条件の変化のため
樹林の生育が不可能となる限界のこと。

森林限界の先は
小さな高山植物と
岩と砂の世界です。

本州中部で2500mほどが
森林限界です。

緯度が高い北海道では
1000mほどです。

 

雌阿寒岳の噴火口[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳9合目付近から見える噴火口]

突然、噴火口が現れます。

圧倒される光景でした。

茶色く見える箇所が沼地で
赤沼」と呼ばれる沼です。

水蒸気(画像右側)が
「ゴウゴウゴウゴウ」と
音を立てて吹き上がっています。

水蒸気の吹き上げの様子を
動画に撮りました。

一瞬黒い鳥が画面を横切りますが、
イワツバメです。

標高1400m付近の火口に近い
過酷な環境にも
ツバメたちがいるんだなと
驚きます。

宜しければご覧ください。

 

雌阿寒岳の頂上[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳の頂上]

雌阿寒岳の頂上の光景。

噴火口まで険しい崖となっており、
これ以上近づけません。

 

 

雌阿寒岳の頂上から阿寒湖を望む[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳の頂上から 手前の噴火口と阿寒湖と雄阿寒岳が見える]

雌阿寒岳の頂上から振り向くと、
手前に別の噴火口が眼下に見え、
向こうに阿寒湖や雄阿寒岳が見える。

雄大な光景を光景を前にすると
己の存在もまた
地球の一部であると実感できます。

 

雌阿寒岳の頂上から阿寒富士を望む[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳の頂上から阿寒富士と手前に青沼が見える]

行く先に目を向けると、
次に上る阿寒富士と
眼下に「青沼」と水蒸気吹き上げが見えます。

 

雌阿寒岳の青沼[2019.8北海道阿寒国立公園 雌阿寒岳の青沼]

雌阿寒岳噴火口付近にある青沼です。

赤茶けた岩と砂だけの景色に
一つ青い沼が見えます。

とても不思議な光景です。

まわりの雄大な光景に相まって、
異世界に入り込んだような気がします。

ファンタジー映画やゲームなどに
でてきそうな、
まさにオープンワールド的な光景。

なぜ干上がりもせず、
ずっと水を維持できているのか。

なぜこんなに綺麗な青色を
湛えているのか。

本当に不思議です。

自然の奥深さ、
なりたちの妙致さ、
私たちの住んでいる
この世界の不思議さを
実感させられる光景でした。

 

今回は雌阿寒岳の登山についてでした。

次回は隣の阿寒富士について
お届けします。

※画像が多いとページ読み込みが
遅くなるため2回にして
お届けします。

 

したっけぃ

 

 

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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