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ハンター日記

狩猟のしおり2 狩猟の歴史 人類黎明期から農業の開始まで

投稿日:

2021-01-26 No.674

どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。

今回は狩猟の歴史について
振り返ってみます。

狩猟の歴史は
人類の営みそのものと
言っても過言ではありません。

ここでは
人類の黎明期から
農耕の開始までを
駆け足でおっていきます。

 

引用文献は以下の3点を
主に使用にしています。

・日本実業出版社 宮崎正勝 世界史

・山川出版社 世界史小辞典 日本史小辞典

・同志社大学 今里茂 わが国における狩猟・獣害対策の歴史と課題

 

400万年間の狩猟採集生活

アウストラロピテクス属

朝日

[2018.2北海道十勝 太平洋の朝日と船]

アウストラロピテクス・アファレンシス

400万年前-200万年前まで
アフリカ大陸にいた
初期のヒトです。

彼女らはすでに
礫石器を利用しています。

狩猟採集生活を
最初に営み始めた
グループとされています。

400万年(600万年とも)前
の昔から、
私たちの先祖たちは
狩猟採集生活を始めました。

動物を狩り
木の実や根茎などを採集し、
定住せず、
グループ単位で移動を繰り返す
そんな生活であったと言われています。

火や礫石器などの道具を使用する中で
ヒトの脳容量は
500ccから1500ccまで増え、
複雑な社会を形成し、
居住地をアフリカ大陸外に求め
生息域を広げました。

 

ホモ・サピエンス

[2017.7神奈川県鎌倉 高度で複雑な社会を形成しているホモサピエンスたち]

そして4万年前に
私たちの直接の祖先、
ホモ・サピエンス
が登場します。

彼女らの生活はそれ以前の
狩猟採集生活とそう変わりません。

それぞれの自然環境に合わせて
食物を組み合わせて、
安定的に暮らしていました。

男が狩りをし、
女が採集する、
そんなステレオタイプな
生活様式ではありません。

男女ともに道具を利用し
根茎類を採取し、
火を使って調理し、
男はボディーガード的な役割を果たす、
そんな生活様式も多かったとする説が
近年では増えています。

自然と調和した生活だったと思います。

 

氷河期の終わりと農耕の開始

農耕

[2020.5北海道十勝 春を迎え畑おこしするトラクター]

転機が訪れます。

1万年ほど前に
氷河期が終わり
地球全体が温暖化・乾燥化
し始めました。

大地が干からび
採集生活だけでは
生活できなくなったグループは
森や原野を焼き払い
ムギ・アワなどの穀物を
栽培するようになりました。

農業の始まりです。

ここで狩猟生活が
終わる訳ではありません。

狩猟採集生活が終わると共に、
今度は
畑や家畜を野生動物から守るための狩猟
が必要になってきたのです。

 

 

後記

狩猟という言葉を辞典で調べると

「山野で野生の鳥や獣を捕えること」(学研:現代新国語辞典5版)

「銃、網、わななどで野生の鳥獣をとらえること」(集英社:国語辞典3版)

とあります。

この説明には主語がありませんが、
ヒトが他の動物を
捕食する活動を指しています。

この記事でもヒトによる
狩猟採集生活を扱っています。

でも、
本当の狩猟採集生活の開始は
今から5億4300万年前に
三葉虫が眼を獲得したことから
弱肉強食的狩猟採集生活が
始まったのだと思っています。

 

関連記事:
生命の旅5 眼の誕生とカンブリア大爆発

生命の旅シリーズも
早く再開しなければ(;'∀')
もう構想も最終回も決まっているのに。
最終回のタイトルは「星を継ぐもの」。
お楽しみに^^

 

したっけぃ

5億4300万年前、生物に「眼」が登場した話。

眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く

 

 

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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