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ハンター日記

謹賀新年 タンチョウ 絶滅危機から更なる拡大へ

更新日:

2019-01-01 No.343

タンチョウ[北海道釧路 タンチョウ]

『北海道には日本最大の鳥、
タンチョウがいます。
その寿命や
どこで見られるのか?』

お伝えします。

本日の記事

・タンチョウってどんな鳥? 寿命や数、気性など

・絶滅危機から広がる生息域

新年あけましておめでとうございます。

モーリーと申します。

ご訪問ありがとうございます。

2015年から
北海道十勝でハンターをしています。

猟師の腕は半人前ですが、
狩猟の中で見たり知ったことを
ブログを読んでくれる貴方たちと
共有できればと思い、
2015年からブログを書いています。

 

タンチョウ

タンチョウ[北海道十勝 タンチョウ 頭の赤い部分は羽毛ではなく鶏のトサカと同じ肉質部]

寿命

鶴は千年、亀は万年という言葉がありますが、
タンチョウの寿命は20-30年です。

ちなみに、
北海道の空の玄関口である千歳空港がある
千歳市周辺には現在タンチョウは生息してません。

しかし、今から250年ほど前までは、
多くのタンチョウが生息する地域であることから、
タンチョウから由来する「千歳」を
その地名としています。

 

数の推移

1500羽以上(2019年1月1日現在)です。

この数字も2014年時の確定した生息数を
元にしているので、
今は更に増えているでしょう。

 

以下にタンチョウ生息数の
推移を紹介します。

1924年:20羽弱
1950年代に地元住民が給餌を開始
1970年代:200羽
1990年代:600羽
2005年:1000羽
2014年:1500羽

 

気性

タンチョウの気性は荒い。

あまり知られていませんが、
タンチョウはオジロワシを足蹴りして
エサを奪うこともあります。

その外見から「優雅で美しい」イメージがありますが、
「粗暴で野蛮」という一面もあります。

粗暴で野蛮という気性が
絶滅の窮地から脱した
要因の一つかもしれません。

 

絶滅危機から広がる生息域 そして海を越える

タンチョウ[北海道釧路 タンチョウのつがいと幼鳥(真中奥)]

絶滅危機から拡大へ

タンチョウはその絶滅が危惧されていましたが、
1920年代に釧路湿原の未開発の湿原にて
20羽弱が再発見されました。

その後約100年で
20羽弱から、1500羽以上にまで、
その数を回復させてきました。

過去の調査資料がないため、
日本にどの程度のタンチョウが生息していたのか、
わかりません。

 

江戸時代の関東には生息

タンチョウ[北海道十勝 飛翔するタンチョウ]

しかし、日本には「鶴の恩返し」という童話があります。

それは、日本の内地にタンチョウが生息していたことを
物語ります。

江戸時代には関東まで、
渡っていたようです。

環境省は2030年頃を目標に
本州にタンチョウを分散させるよう
目論んでいます。

 

将来、貴方の町でも
タンチョウが見られるようになるかもしれません。

待っていてください。

したっけぃ

  • この記事を書いた人

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

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