2020-06-23 No.611
今回はこのブログの趣旨(北海道の自然や野生動物について)とは違う話ですが、興味深い事案が発生したので貴方と共有したいと思います。
どうも、
おすすめの投資信託と聞かれれば
アライアンス・バーンスタイン・
米国成長株投信Bコース
と答える(2020.6現在)
北海道十勝のファイナンシャルプランナーのモーリーです。
私は13年ほど前から株を始め、
それ以降金融商品に興味がでて
5年前にファイナンシャルプランナーの資格を取りました。
今は個人資産運用にかかわる
多様な金融商品を少々運用しています。
今回はマルチ商法の勧誘を受けたので
その商品の内容や勧誘方法などについて
ファイナンシャルプランナー&ハンター
の視点から感じたことをお届けします。
なお、
長くなりそうなので
複数回に分けて進行状況と顛末について紹介します。
幼馴染からの電話
絶対に当たる宝くじを買わないか?
先日、
私の幼馴染(Nとする)から
4年振りくらいに連絡があり
「会わないか?」と。
会うのはもちろん良いけれど、
どうしたの?と尋ねると
「絶対に当たる宝くじを買うような、
そんな話がある。
ただ、詳しくは電話では話せない。」と。
「あっ、マルチ商法だ!止めなきゃ!」
と、すぐに思いました。
Nは小中高と一緒で
修行時代に札幌で共に
ルームシェアをしていた
大切な友人です。
Nは映像制作の会社に勤め、
今は独立し北海道を拠点に
映像関係の仕事をしています。
北海道のバスケットボールチーム
レガンバ北海道の試合撮影などの
仕事も請け負っていると聞いています。
そんなNがおかしなことに
足を突っ込んでいるのなら、
止めたいと思います。
Nは性格が良く、
敵を作らない性格で
誰からも好かれ、
クラスの中のAランカーや
Fランカーたちとも
幅広い交友を持てる非常にいい奴です。
ただし、
その人の良さに付け込まれることもあり
昔はアムウェイにも
所属していた過去があり、
危なっかしい所もありました。
今回の私へのマルチへの勧誘も
完全な善意から勧誘しているのは伝わってきます。
会場の様子
呼びだされた場所は
とかちプラザという会場の一室。
会場に着き
同プラザの実施中イベント名が
一覧で表示している電光掲示板を見ると
普通は
「十勝将棋倶楽部」や
「ホコ天事務局会議」など
何が行わているか分かる様に
記載されているのですが、
「説明会」の三文字のみ。
怪しい...。
そして、
指定された部屋に入ると
久しぶりのNがいました。
Nと久しぶりに挨拶をかわし、
セブンで買ってきたコーヒーを渡します。
Nは座って待っていてくれと、私を椅子に促します。
私以外にも3人ほどのお客がおり、
説明している人は女性二人。
後はNを含む男が三名がその周りを
遠巻きに囲んでいます。
私以外の三名のお客は
早めに来ていたのか、
説明を受けた後早々に帰ります。
そして、
残ったのは私一人と
Nを含む五名。
Nが私に説明を受けるよう促します。
椅子を立ち、説明する女性の前に座ります。
初めての猟場に足を踏み入れるような、
そんな心地よい緊張感を感じます。
マルチ商法の勧誘と背景
勧誘の様子
私が席に着くと
黒いスーツをまとった
細身で小柄な品の良さそうな女性が
タブレットを用いて商品について説明を開始します。
説明時間は約15分ほど。
商品の内容を簡単に説明すると、
ある会に入会し
入会金を約460,000円と
月会費を約15,000円を払って
日本と世界の教育格差を是正しつつ、
仮想通貨Hermes Edu Coinが
1日に1コイン貰えるというものです。
仮想通貨のくだりは面白いなと感じました。
マルチ商法への懸念や
仮想通貨について色々と質問すると、
今度はランク?が上の女性に変わりました。
次の女性はややガッチリとした体付きで
色が浅黒く、眼力のある、圧力タイプの女性です。
ジムに通っているような印象を受けました。
私好みの女性です。
こちらの女性が
Nを含むこのグループの
リーダーであると分かりました。
この女性に私が来た理由を
説明しました。
友人をこのマルチ商法から
足を洗うよう説得に来たこと。
マルチ商法には
ほとんど未来がないこと。
しかし、
仮想通貨は面白い試みだと
感じたこと、などです。
一通り説明を受け、
こちらも言いたいことは伝えたので
解散となりました。
Nからも「帰ったら、色々と調べてみてよ」と言われました。
時代の閉塞感
振り返ると気になったことが一つありました。
説明をした女性が両者とも
言っていた言葉があります。
「正社員として働いていたが、
給料も上がらずサービス残業ばかりで
生活が苦しかった。」
「社員として働いても自分の働いた分が
正当に自分の給料に反映された気がしなかった。」
「でも、このマルチ商法では
自分が動いた分は自分に反映される。」
「正社員として働いているよりも
生活は良くなった。
だから、私はやっている。」
「貴方も私たちと一緒にやってみませんか?」と。
この言葉は勧誘の
うたい文句なのかもしれませんが、
実際にこのように感じている方も多いと思います。
現状に不満を持ち
将来に不安を感じている方なら
入会してしまう方もいるでしょう。
今の日本では働いても働いても
給料は上がり難く、
サービス残業強要が横行し
頭の固い団塊世代が上に固まり、
団塊ジュニアは氷河期世代でボロボロ、
既得権益やその周辺に所属しなければ将来が見えないかもしれません。
閉塞感を感じている方々が多いと思います。
私の友人のNも
説明をした女性二人も
このような日本の状況から
マルチ商法に道を見出したのかもしれません。
市井の私たちが働き、
日々を笑顔で暮らす。
家に帰って家族や友人と過ごす時間。
昨日の次の日の今日、
今日の次の日の明日と続く日常。
今、
このような当たり前の
日常の幸せが
なにかの作用によって
破壊されつつあるのかもしれません。
私がハントすべきは鹿ではないのかもしれないと、そんなことを感じました。
次回につづく
したっけぃ