2016-06-11 No.132
霧多布岬のエゾシカたち
「北海道根室 河川が蛇行し周囲に針葉樹の林が形成されている エゾシカがいた河川風景」
「北海道根室 小さく見にくいが枯れた針葉樹の下にエゾシカがいる」
北海道根室の霧多布岬辺りを走っているとエゾシカを高い頻度で見かけることができました。
畑地や川の近く、住宅近くの空き地などでです。
エゾシカを住宅地近くで見かける時は、海岸近くの町で多いように感じます。
十勝では港町の広尾町の町中で時折エゾシカを見かけることができます。
海の近くのエゾシカは人が住宅地近くでは銃を撃てないと知っているような気がします。
海沿いにいるシカは頭が良いのかもしれません。
「北海道根室 エゾシカ 民家近くの空き地にて撮影 約30mの距離で人が畑作業をしていた」
そんな鹿たちを眺めていると角が新しく生えてきていました。
エゾシカの角は一年に一度生え変わります。
今回は晩春、6月のエゾシカたちについて記事をお届けします。
エゾシカの角
「北海道根室 エゾシカ 新しい角が生えて来ている途中の袋角の状態」
エゾシカの角は春先(4-5月)に抜け落ち、その後生え始め、秋まで成長し続けます。
繁殖期である秋になると、角を使って縄張り争いやメス争奪戦を行います。角はその際の武器となります。
角はオスジカの武器であり、かつシンボルであり、立派な角を持つオスにメスは気を引かれます。
この時期(6月)の角は成長途中で、実は角の中には血も流れています。
このような状態の角を「袋角(ふくろづの)」と呼びます。
一日に2-3cm、一月に50-60cmも成長するといわれています。
漢方では「袋角」の状態で角を切り落として、薬に加工するようです。
効果効能
「北海道道東 冬のエゾシカ 成長した角の様子」
袋角の状態のシカの角は漢方では「鹿茸(ろくじょう)」と呼ばれています。
中華世界では古代より使われていた薬らしく、以下の様な効果があるとされています。
・強壮
・精力増強
・肉体疲労
・更年期障害
獲れる機会があれば袋角を獲ってみようと思います。
エゾシカの群れ
「北海道根室 エゾシカ オスの群れ 向こうには住宅地が見える」
秋の繁殖期を迎えるとメスを巡って、オス同士が角を突き合って争います。
繁殖期ではないく今の時期はオスやメス同士で群れをつくって行動する光景を見かけます。
出産
「北海道根室 メスが多いエゾシカの群れ 柵をジャンプして超えている」
妊娠しているメスは群れから離れ一匹になり、5月下旬頃から6月には出産します。
ちょうど今はメスジカの出産時期を迎えています。
エゾシカは駆除対象ですが、今時期のメスは狙いたくありません。
こんなことをいうとハンター失格かもしれませんし、偽善とおもわれるかもしれませんが。
ちなみに人間の世界も結婚と出産は季節を意識しているのかもしれません。
ジューンブライドとは6月にする結婚のことを指します。
これは6月に結婚すると、子供が生まれるまで十月十日掛かるといわれていますので、雪解けを迎え食糧の確保がしやすい4月に出産できることからとも考えることができます。
ジューンブライドがなぜ6月なのかは諸説ありますが、こんな理由かもしれません。
当ブログを読んでいただいてありがとうございます。
本州は梅雨を迎えジメジメした季節を迎えているのでしょうか。
気分転換にカラッとスキッとした北海道に遊びに来てください。
したっけぃ