2019-12-04 No.520
どうも、
北海道十勝のハンター
モーリーです。
2019.12.1
北海道帯広市の中心部に
ヒグマが徘徊し小学校に侵入。
帯広警察署と帯広猟友会の
迅速な対応により、
即日駆除に成功。
関連記事:
【事故記録】2019.12帯広市内中心部ヒグマ徘徊事件
事件を受けて、
帯広市より帯広猟友会にヒグマの
パトロールの要請が出ました。
そこで猟友会から私に
パトロールに参加できるかと
連絡があったので二つ返事で了承し
ヒグマパトロールに参加してきました。
ヒグマのパトロールと
ヒグマの痕跡について
報告差し上げます。
ヒグマのパトロール
[2019.12北海道十勝 ヒグマが移動に利用したウツベツ川 左側にヒグマが逃げ込んだ帯広小学校が見える]
この日はパトロールのみということで
銃は携帯せず出動。
朝、パトロールの集合場所にいくと
十勝を代表する上手い猟師が揃っています。
私以外全員クマ撃ちの上手い猟師ばかりです。
気後れしますが、
そんな上手い先輩猟師たちの話を
聞いているだけで多くの学びがあります。
パトロール内容は主に二つです。
・ヒグマの移動路となった川を踏査
・ヒグマの痕跡を探す
ヒグマの有無を踏査して目視で確認し、
ヒグマの痕跡(足跡、糞など)がないかを確認します。
パトロールの目的
集合前にヒグマが逃げ込んだ
現場近くのセブンイレブンに行くと、
猟友会のオレンジベストを着た私に
笑顔で「お疲れ様です」と、
店員さんが声をかけてくれました。
私たちが出動することで、
多少なりとも地域の方々に
安心していただけるなら
パトロールの大方の目的は達したと思います。
パトロールの目的は
ヒグマを探し駆除することではなく、
地域の方々へ安心感を与えることだと思いますから。
ヒグマの痕跡調査
動物の痕跡を探すポイントは
主に糞と足跡、食痕です。
ヒグマの場合だと他に
木の幹の爪跡も痕跡のポイントです。
ヒグマの痕跡がどのようなものか
以下に画像を張ります。
ヒグマの糞
[2019.9北海道十勝 ヒグマの糞]
今年の9月
山奥を探索していた時に
見つけたヒグマの糞です。
毛が沢山見えます。
これはエゾシカを食べたヒグマの糞です。
毛ごと食べるんですね。
[2017.4北海道十勝 ヒグマの足跡]
以前春先に山奥で見つけたヒグマの足跡です。
雪があるとこのように
ハッキリと足跡が見えます。
土の上だと、判別し難い足跡も多いです。
このような痕跡がないかを探して
パトロールをしてきました。
昨今、猟師を目の敵にする方もいます。
しかし、
このように人知れず、
猟友会は貴方の町を守っている事例もあります。
山と人里、自然と都市の境界で
バランサーとして働いているのが
私たちハンターの役割であることを
ご理解いただけるなら嬉しいです。
したっけぃ