2019-08-26 No.434
ご訪問いただきありがとうございます。
北海道十勝のハンター
モーリーです。
釧路に来ています。
釧路には釧路湿原という
広大な湿原があります。
日本の湿原の3割を占める日本最大の湿原・湿地で、
面積は18000ヘクタール(ha)。
東京の山手線の内側の面積が
6500haなので、その三倍近くに当たります。
その釧路湿原における最大の課題は
・湿原の縮小化と乾燥化
です。
湿原の減少と乾燥化
[2018.9北海道釧路 乾燥化が進む釧路湿原]
釧路湿原は減少し乾燥しています。
1947年に約25,000haの湿原面積が、
50年後の1997年には18,000haへ減少しています。
理由は二つです。
一つ目が
釧路市の経済活動の拡大に伴う
湿原の開拓。
二つ目が、
河川の直線化による
土砂堆積と栄養分流入によって
湿原の植物が湿性植生から樹木へと変化。
釧路の経済活動
[2018.10北海道釧路 釧路市内より太平洋を望む]
釧路を訪れると
釧路湿原と釧路市市街が
隣接しているとわかります。
帯広市から車で釧路へ向かうと、
左に釧路湿原、
右に釧路の街という風景が広がり、
「湿原と街が近いな」という印象を持ちます。
釧路市は人口19万人弱を抱え
港があり、
酪農と漁業のほか
食品・製薬工場や製紙工場がある、
道東最大の都市です。
そのような都市の水需要や
農地化などの需要に応えるため、
人々は川を整備し
釧路湿原を徐々に
侵食して行きました。
ちなみに、
釧路は美味しい海産物も味わえ、
釧路ラーメンもスパカツもある
美味しい街でもあります。
河川の土砂堆積
[2019.8北海道釧路 河岸が削られて土壁が5m以上になる久著呂(クチョロ)川]
今現在も釧路湿原には
川から多くの土砂が運び込まれ、
湿原に土砂がたまり、
乾燥化しています。
[2018.9北海道釧路 樹林化がすすむ釧路湿原]
そして、
ヨシやスゲ等の湿生植物から、
ハンノキなどの水に強い樹木に代わり、
釧路湿原に湿生植物ではなく樹木が
繁茂する状況になっています。
その乾燥化対策のために、
多くの知恵と予算をつぎ込んでいます。
帯工やケルミなどを設置して対策をしていますが、
所詮は対処療法であり
効果も今一で、
有効な手段がないのが現状です。
私なら釧路湿原に刺さる川を
もう一度蛇行させて
釧路湿原乾燥化問題への
抜本的な対策を提案します。
国道交通省にも環境省にも釧路支庁の、
そして釧路や周辺市民の
断固たる決意が必要ですが。
※帯工・ケルミ
河川の浸食を防止し、河床の高さを
一定に保つ目的で設置する河川構造物。
関連論文:
釧路湿原における河川氾濫に伴う土砂堆積と乾燥化現象に関連する関係性の研究
今回、釧路に来たのは、
釧路湿原の乾燥化対策の一環を担う
仕事のお手伝いです。
私はハンターになる前、
建設コンサルタントとして
主に河川の環境対策に
携わる仕事をしていたので、
ちょっとだけ詳しい分野です。
川での工事のあり方や
川の生物について、
共に学んでいければ嬉しいです。
したっけぃ