2022-08-08 No.972
どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。
2022年8月4-7日にかけて、北海道の道央道白老IC⇔苫小牧西ICにおいてヒグマ親子とみられる4頭が交通事故により死亡したとみられる事故発生。
母親1頭、子熊3頭、合計4頭。
4日に亡くなった母親を探して子熊たちが道央道付近を歩いていたところで追い交通事故にあったとみられます。
野生動物が車にはねられて死亡する交通事故を【ロードキル】と呼びます。
今回は同事故概要と北海道でのロードキルについてお届けします。
事件概要
日時
2022年8月4日23:00頃
2022年8月5日13:00頃
2022年8月7日2:00頃
事故発生及び個体発見のおおよその時刻。
場所
道央自動車道 白老IC⇔苫小牧西IC間
以下の地図は白老IC⇔苫小牧西IC間にある錦大沼公園を示している。
内容:
2022年8月4日23時、北海道苫小牧市の道央自動車道においてヒグマとぶつかったと通報があり警察が現場に駆け付けた。
現場において大きなヒグマと子熊が車にはねられて死亡しているのを確認。
ヒグマの親子とみられる。
翌5日12時頃に前日に事故があった付近の道央自動車道においてクマと車の交通事故が発生との通報があった。
警察が現場に到着すると乗用車が横転しており、道路上に体長60cmほどの子熊1頭の死体を確認。
7日0時頃、クマが道央自動車道を走っていると警察に通報があり同道を4時間にわたり通行止めにした。
同日3時半頃、付近のガードレール下で衰弱してる子熊1頭を警察が確認し、その後死亡した。
同子熊は車にはねられていたとみられる。
以上、4日から7日にかけて、4頭(親1頭、子熊3頭)が死亡する交通事故が発生した。
子熊がたちが先に死んだ母親ヒグマを探して高速道路付近をうろついていたと思うと可哀想でなりません。
体長60cmということはこの春に生まれたばかりの子熊でしょう。
4日に死んだ母親ヒグマも子熊が車にはねられそうになったのをかばっての事故発生だったかもしれません。
気の毒に思います。
ロードキル 北海道ではエゾシカによる交通事故が4000件
北海道では多く野生動物が車にはねられて死んでいます。
哺乳類が目立ちますが、昆虫やヘビなどの爬虫類等も含めると本当に多くの動物が交通事故(ロードキル)で亡くなっています。
このブログでは普段は生物の死亡画像は掲載していません。
しかし、今回はロードキルの発生件数を減らすことを目的に以下に掲載します。
苦手な方は、ここから下はご遠慮ください。
ロードキルの画像
上記画像のようにミンクやエゾリス、キタキツネにエゾフクロウ、そしてエゾシカと多くの野生動物たちがロードキル(交通事故)により死亡しています。ロードキルの犯人はヒトによるものです。
このような不慮の事故は減らしたいと思います。
一番手っ取り早い方法がスピードダウンです。
ドライブする際は音楽でも聴きながら、のんびりとドライブして欲しいものです。
関連記事:
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山奥の道路上に瀕死のエゾフクロウが 救助を試みるも及ばず最後の歌を歌う
エゾシカによる交通事故発生数は4009件
以下に北海道警察が発表している令和3(2021)年の北海道におけるエゾシカが関係する交通事故についての報告をリンクします。
参考資料:
北海道警察 北海道における鹿が関係する交通事故の発生状況(令和3年中)
資料要約
・エゾシカによる交通事故の発生数はこの18年間増加傾向にある
・年度による発生件数
2004年:1,170件
2012年:1,809件
2021年:4009件
・場所による発生件数
札幌方面:1,678件
釧路方面:1,189件
旭川方面:709件
北見方面:313件
函館方面:120件
・月による発生件数傾向
10月が最多で881件
2月が最低で88件
・時間による発生件数傾向
18-20時が最多で全体の30%を占める
ロードキルの傾向 10月の夕暮れ時に気をつけよう
上記の北海道警察の資料からロードキル対策の傾向が見えてきます。
札幌釧路方面を走る、10月の夕暮れ時は速度を落とそう!
ということです。
こんな道路はぶっ飛ばしたくなる気持ちは分かります。
それでも、どんな時でも
『ゆっくり走ろう北海道』。
猟銃で生き物を殺す私がこの手のニュースを聞いて「悲しい」と言うと偽善に聞こえると思います。
先日も罠にかかったアライグマ2頭をこの手で殺処分してきました。
そんな悲しむ資格が無い私ではありますが、やはりこの手のニュースを聞くと悲しく感じます。
せめて、車を運転する時は安全な速度で走りたいと思います。
貴方もドライブの際はゆっくり走っていただけますようお願い申し上げます。
したっけぃ
下の笛は車に着ける笛です。この笛の音を鹿が聞くと車から逃げるというもの。野生動物をはねてしまうと自動車保険が降りないケースもあります。同商品の購入は要検討です。