2016-01-22 No.72
カラス
「ちょっと首をかしげるカラス。ハシブトガラス。」
地球には、約9000種類の鳥類が生息しています。
この内、5000種類近くがスズメの仲間(スズメ目)です。
カラスはこのスズメ目に分類されています。
スズメ目カラス科です。
そして、私たちの身近にいるカラスは、『ハシブトガラス』と『ハシボソガラス』の2種です。
写真のカラスは『ハシブトガラス』です。
その内、ハシボソガラスの写真も撮影した時に、両者の違いについても記事を書きたいと思いますので、ここでは簡単にかきます。
・クチバシの形
ハシブトガラス:やや太い
ハシボソガラス:やや細い
・額の出っ張り
ハシブトガラス:やや出っ張りがある
ハシボソガラス:スマートなシルエット
・鳴き声
ハシブトガラス:カーカー
ハシボソガラス:ガーガー
鳥類の中でもっとも進化し、頭の良いカラス
「都市公園の樹木にとまっているカラス。こうしてみると可愛い鳥です。」
カラスの仲間は、新しい種類、鳥類の進化のなかで最近になって出現した鳥と言えます。
確かに、カラスの頭が良いと思えるシーンを時々見かけます。
・クルミを道路に置いて車にひかせて中身を食べる
・貝を高い所から落として、割れた貝の中身を食べる
・公園の水道の蛇口から水を飲む
・海外では道具を使って木の中の幼虫を取り出すカラスもいます
八咫烏(ヤタガラス)
サッカー日本代表のエンブレムはカラスです。
あのカラスは日本神話に出てくる3本脚のカラスで、2600年ほど前に神武天皇を熊野国(今の三重県や和歌山県)から大和国(今の橿原市当たり)まで導いたとされる霊獣です。
今ではハンターの駆除対象になってしまっていますが…。
「奈良県、橿原神宮。日本書紀において、建国の地とされている。」(本人撮影)
今の平和で安心に暮らせる日本があるのも、八咫烏(カラス)に導かれた先人たちの勇気と知恵の集積があったからではないでしょうか。
ご先祖様への感謝の気持ちを、カラスを見た時に思い出してみてみると良いかもしれません。
したっけぃ