2019-12-07 No.523
どうも、北海道十勝のハンター
モーリーです。
先日、
クマ撃ちハンターと同行していると
「最近は若グマが多くて、
大きいのが少ない」、
とおっしゃっていました。
その方は今年、
二頭のヒグマを獲っていますが、
二頭とも小粒で、
大物を見かける機会も減ったと。
ヒグマは全道で増加傾向にありますが、
山の中でなにか変化が
起こっているのかもしれません。
ヒグマの寿命や年齢について
お伝えします。
ヒグマの寿命
ヒグマの寿命は歯の一部に
年輪が作られるので判別できます。
ヒグマの寿命は野性にあっては20-30歳。
野性の捕獲個体で最高齢は34歳です。
この34歳の個体は2013年に
知床で駆除された個体です。
駆除されなければ、
更に寿命を延ばしていたかもしれません。
ヒグマの34歳は人でいうと
100歳ほどと言われていますが、
この個体は駆除される同年の繁殖期に
メスと交尾している様子が確認されています。
ヒグマを人の範疇に当てはめるのは
誤りかもしれません。
また、
札幌の円山動物園では41歳まで
生きたヒグマもいました。
最後は立てなくなり、
2014年に円山動物園が
安楽死の処置をとりました。
15回の出産と32頭の子供を産んだ
偉大なヒグマでした。
参考サイト:
円山動物園 エゾヒグマの「栄子」が亡くなりました
ヒグマの世界最高齢は
スウェーデンの動物園に47歳まで
生きた個体がいたようです。
ヒグマの成獣
ヒグマの成長は
3つの段階に分けられます。
「幼獣」、「亜成体」、「成体」です。
幼獣
0-1歳で、
母親と一緒にいる段階です。
亜成獣
2-4歳で、
性的に成熟していない段階です。
もっとも見かける機会が
多い段階でもあります。
なぜならば、
この頃は好奇心も旺盛で、
人への恐怖心も
あまり持っていないため、
人にちょっかいかけることがあります。
2019年夏に登山者が
ヒグマに襲われる事件がありましたが、
この亜成獣の段階だったと思われます。
関連記事:
【事故記録】2019年カムイエクウチカウシ山ヒグマ襲撃事件
成獣
[2010.7北海道十勝ベアマウンテン オスのヒグマ 木に臭いを擦りつけ自身の縄張りを主張している]
5歳以上で、
性成熟し、体も大きくなります。
オスたちは縄張り争いを始め、
メスたちは少しでも強いオスを求め、
熾烈な生存競争が始まります。
私は今年は2頭の巨躯なヒグマを
国立公園内で見ました。
威風堂々としたその英姿は
山の神(キムンカムイ)そのものです。
貴方も運が良ければ、
ヒグマに出会えるかもしれません。
ぜひ、北海道まで遊びに来てください。
したっけぃ