2025-07-18 No.1177
どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。
北海道福島町(函館がある方)において、新聞配達員が配達中に襲われる事件発生。
事件から5日目に、同町でヒグマ一頭が捕獲されたと報道がありました。
関連記事:
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事故記録 2025.7北海道福島町ヒグマ北海道新聞配達員襲撃事件その3 4年前の事件のクマだった
捕獲報道概要を整理します。
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捕獲概要
日時:2025年7月18日3:30頃
場所:新聞配達員が襲われた場所から800m離れた住宅街の藪の中
内容:
2025年7月12日、新聞配達員がヒグマに襲撃され死亡する事件発生し、警察や地元有害鳥獣駆除員(ハンター)が捜索していた。
7月18日1:55頃、福島町月崎の住民から「自宅の窓から外を見たらクマがいる」と警察に通報があった。
警察官とハンター2人が捜索したところ、近くのやぶの中でクマ1頭が潜んでいるのを発見。
警察は周辺の道路を通行止めにした。
場所は銃猟が規制されている住宅地。
警察官が警察官職務執行法(警職法)に基づき、ハンターにクマの駆除を命令。
3:30頃、二発のライフル銃発砲で捕獲した。
捕獲されたクマは体長約150cm、毛は茶色系。
今後、新聞配達員を襲った同個体かいなか調べることとなる。
月崎地区では今月上旬から住宅地にクマの出没が相次ぎ、ごみ置き場が荒らされるなどしていた。
その後も周辺ではクマの出没が続いており、目撃情報や足跡の大きさなどから、複数のクマがいるとみられている。
現在の鳥獣保護管理法では、住宅が集まる市街地や夜間の猟銃の使用は規制されている。
警職法は緊急時に限り、警察官が危険防止のために必要な命令を出すことを認めている。
とりあえず、一頭捕まったようでなによりです。
ただし、事件現場周辺では複数のヒグマが確認されていることから、今回捕獲されたヒグマが新聞配達員を襲った個体であるかいなかは、今後の調査が待たれます。
今回の捕獲では3点ほど気になる点があったので箇条書きします。
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三点の疑問点
[2025.7北海道十勝 ヒグマの爪 上が爪の表面 下が爪の中の骨]
住宅周辺での発砲
基本的に住宅地周辺に限らず、郊外であれ家屋がある周辺での発砲は厳しく規制されています。
ただし、以下に示す事例のように住宅街であってもヒグマに発砲し捕獲した事例は散見されます。
関連記事:
【事故記録】2019.12帯広市内中心部ヒグマ徘徊事件
日の出前の発砲
今日(2025.7.18)の福島町の日の出時間は
4:21
今回の発砲時間は
3:30頃
と報道されています。
3:30は発砲可能な時間ではありません。
発砲場所に限らず、発砲時間も規則外の運用となりました。
警察官職務執行法の現場での運用
今回の捕獲劇は警察官職務執行法の柔軟な運用があればこそです。
関連サイト:
警察官職務執行法
2025年9月以降、住宅街での発砲許可を各自治体に委ねる法改正が話合われていますが、現行法でも十分対応できることの示した事例となりました。
もし、この事件がまったく注目されていない事件であれば、発砲許可はおりなかったでしょう。
要は事件が注目されているか否かで運用を変える警察官職務執行法運用については反省点があるように感じました。
また、未確認ですが知事の許可も必要と聞いたことがあるので、適切に警察と北海道と地方自治体が連携すれば、無理に法律を変更しなくても現行法でのクマの緊急捕獲対応は十分に運用できることが確認された事例であると言えます。
現行法の運用方法見直しで十分に緊急捕獲に対応できるのに、なぜ無理に法律を改正しようとするのか疑問を感じます。
この点はもっと掘り下げたいのですが、今後の話でしょうか。
とりあえず、福島町のヒグマが一頭捕獲された件をご報告差し上げます。
改めて、亡くなられた新聞配達員のご冥福をお祈り申し上げます。
したっけぃ
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