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ヒグマ肉の味 ヒグマを解体する際の3つのポイントとヒグマ肉の味の感想

2025-05-10 No.1159

どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。

いかがお過ごしでしょうか。

先日、罠にかかったヒグマをいただきました。

二頭いただいたので解体が上手い猟師に指導を受けつつ、近くの大学の学生たちと共に自宅で解体。

二頭とも3‐4歳のオス。

一頭分のお肉は学生たちが持ち帰り、もう一頭は私ともう一人の解体が上手な猟師とで分けました。

その後私が貰ったクマ肉は友人知人へおすそ分け。

あっという間に二頭のヒグマが日本全国へと散り散りになりました。

私の手元に残ったのは4キロほどモモ肉とロース肉。

食べやすいサイズにカッティングし、ステーキに。

早速食べてみました。

 

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ヒグマ肉の味 味を保つ3つのポイント

[2025.5北海道十勝 ヒグマのモモ肉]

北海道で猟師をしているとヒグマ肉は時折食べる機会があります。

ヒグマであれ、エゾシカであれ、和牛であれ、チキンであれ、やはり肉を美味しくいただくには適切に解体されている必要があると思います。

「適切に解体されている」とは、

1 如何にお肉を素早く冷やすか
2 如何にお肉に雑菌が付かない状況で解体できるか
3 如何に獲る直前の獲物のストレスと減らせるか

上記の3つがお肉を美味しくいただくポイントかなと思っています。

その意味では、今回のお肉は素早くは対応できませんでした。

14時頃に止め刺しし、解体を始められたのは19時頃からです。

夜中解体作業して、作業が終わったのは翌朝の8時。

獲ってから解体が終わるまで18時間程度が経過したものの、臭みも特になく美味しいただけたと思います。

この時期の北海道の夜は気温が5℃以下まで下がります。

冷蔵庫の中のような状況で解体できたことが良かったのかもしれません。

雑菌についても、天井から吊るして皮や毛と肉が接しないように配慮したことも良かったのでしょう。

獲る前のストレスについては罠捕獲でしたのでどうしょうもないですが、罠にかかってから時間がそれほど経過していなければ問題はないのかなと感じています。

エゾシカ肉も罠捕獲された個体は解体業者からは引き取られませんが、罠にかかってすぐに止めさしした個体の肉は美味しくいただけます。

今回のヒグマは時間的にも温度的にも雑菌的にも、ある程度の条件で解体できた個体であると言えます。

 

ヒグマ肉の味

[2025.5北海道十勝 ヒグマ肉拡大画像]

普段は魚が好きな私ですが、シカやクマが獲れた時はジビエを食べます。

一言でヒグマ肉と言っても、オスかメスか、何歳頃の個体なのか、季節はいつなのか、獲る直前のストレス状況(猟銃による捕獲なのか罠捕獲なのか)等の条件により、味は変化します。

今回はオス、3-4歳、春、罠捕獲という条件でしたが、今回の熊肉は美味しい個体だと思います。

脂身は少なく、赤身はしっかりと大地の味がし、臭みもほぼ感じません。

ごちそうさまでした。

 

貴方も北海道まで遊びに来たときにはヒグマ肉を食べてみてください。

したっけぃ

 

参考サイト:

日本ジビエ振興協会

 



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モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。