Categories: 哺乳類

頭が良さそうで可愛いエゾシカと出くわす 逃げる時は一度止まって振り返る

2021-02-25 No.691

どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。

阿寒国立公園ヘ行ってきました。

目的はドライブと温泉と動物たちの撮影と
ヒグマの冬眠状況確認です。

今回はドライブの途中で
一匹の若いメスジカと出会ったので
その様子をお届けします。

 

阿寒国立公園の様子:
テイクミー阿寒 カントリーロード

探検@阿寒国立公園オンネトー

北海道生き物紀行 2020早春 阿寒湖編

 

エゾシカ

出会った時

[2021.2北海道阿寒国立公園 エゾシカのメス]

ドライブしていると
一頭のエゾシカが道路脇に。

1-2歳のメス鹿です。

この時期のメスのお腹の中には
赤ちゃんがいます。

「今日は獲って食いはしないよ」
と思いながらカメラを向けます。

よく見るととても可愛い、
頭の良さそうなエゾシカです。

私の様子をジッと見つめています。

好奇心と恐怖心を天秤にかけながら
私を見定めているようです。

 

[2021.2北海道阿寒国立公園 駆けるエゾシカ]

10秒か20秒か。

ややもして
「ザッ」と坂を駆け上がり
逃げて行きました。

 

[2021.2北海道阿寒国立公園 躍動的に坂を駆けるエゾシカ]

雪の上を躍動的に跳躍し
坂を駆け上がっていきます。

私たちならスノーシューか
スキーを履かなければ、
とても進むことのできない
雪の上を軽々と進んでいく
エゾシカにいつも驚きます。

 

逃げる時

[2021.2北海道阿寒国立公園 こちらをジッと見る頭が良さそうなエゾシカ]

上段でも書いたように
エゾシカが逃げる際の特徴として、
人の姿を見かけるとすぐに逃げ出し、
そして一度立ち止まることがあります。

最初の地点から
距離にして十数メートルや
数十メートルくらいで
止まるイメージです。

うまい猟師はその立ち止まる
タイミングを見計らって撃ちます。

立ち止まらずに、
そのまま逃げ切ってしまう
ケースも多くあります。

時々、信じらない崖を
一目散で登って逃げこともあり、
エゾシカの脚力には本当に驚かされます。

 

エゾシカの筋力 たんぱく質はどこから?

草しか食べていないエゾシカは
その筋力を支えるたんぱく質を
どのように摂取しているのか不思議です。

思うに餌の豊富な夏秋に
たんぱく質を含む栄養素を
たっぷりと取り込み、
夏秋の間に蓄えた筋力と脂肪を
冬の間は笹や樹皮などを食べて
翌春まで持たせるような流れでしょうか。

しかも、
メスジカは餌の少ない早春に
子供を産みます。

その逞しさ、力強さに敬服します。

ハンターである私が言うと
偽善的な言葉になりますが、
このメスジカには無事春を迎え出産し、
末長く生きていってほしいと思います。

したっけぃ

 

スノーシューのエントリーモデルです

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。