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クマゲラとアポイ岳で出会う 姿・分布・生息環境・食性・繁殖・生息数について

2021-04-06 No.727

どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。

クマゲラに出会いました。

北海道の山をウロウロしていると
時折クマゲラを見かけます。

しかし、カメラがなかったり
遠すぎたりで撮影が難しかったですが
やっと撮影できました。

クマゲラについてお届けします。

 

 

クマゲラってどんな鳥?

[2021.4北海道アポイ岳 1-2合目の針葉樹林にいたクマゲラ]

クマゲラ(Dryocopus martius)は
キツツキ科キツツキ属の鳥。

環境省では絶滅危惧Ⅱ類(VU)
北海道でも絶滅危惧Ⅱ類(Vu)
その他東北4県(青森・岩手・秋田・
山形県)でもレッドリストに掲載されています。

文科省は天然記念物に指定しています。

 

姿

[2021.4北海道アポイ岳 1-2合目の針葉樹林にいたクマゲラ]

全身真っ黒で、頭だけ赤い。

カラスより小さい印象。

野鳥図鑑を見ると
カラスとだいたい同じ大きさの
記載になっていますが、
私が見た個体はハト大でした。

クマゲラの若鳥だったのかもしれません。

 

分布・生息環境

ユーラシア大陸に広く分布しているようです。

日本では東北と北海道の山奥や深い森に生息。

クマゲラの名前の由来は
クマがいる場所のキツツキの意。

ですので、クマがいるような森に生息しています。

 

食べもの

木にいるアリや昆虫。

枯れ木や切り株の中の昆虫が好き。

冬には生きている木に
穴をあけて昆虫を探しています。

アリを日に1000匹食べたとの報告もあります。

 

繁殖

[2021.4北海道十勝 クマゲラがあけたと思われる穴]

大木や枯れ木に穴をあけて巣をつくります。

同じ巣穴を使うこともあるようです。

5月に約3個の卵を産み、
オスメス両方で抱卵・育雛を行い
雛は6-7月に巣立ちます。

 

 

生息数

クマゲラの生息数は
東北に100羽、北海道に500羽程度
という報告がありますが、
もっと多い印象を持っています。

ただ、クマゲラたちの生息環境に
配慮する必要があるのは確かだと思います。

 

クマゲラが生活するためには
多くの太い木が必要です。

クマゲラにとって太い木は
食べるためのレストランであり
眠り、繁殖するためのホテルでもあります。

 

クマゲラの生活に配慮するという事は
その生息環境を維持・創出ということです。

 

 

参考文献:
北海道中央部におけるクマゲラの繁殖生態 小西・鈴木・玉田・藤巻

北海道におけるクマゲラの繁殖期の分布 藤巻祐蔵

 

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したっけぃ

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。