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ノコギリクワガタvsミヤマクワガタ どちらが強いのか対戦していただきました

2024-07-11 No.1045

どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。

いかがお過ごしでしょうか。

内地は暑い毎日であると聞いています。

ここ十勝も昼は30度近くまで気温が上がる時があり大変です。

そんな中キャンプへ行き、夜の街灯下を歩いているとクワガタが100匹以上とれました。

キャンプに参加した地元の子供たち10人以上で取りに行ったので、一人10匹ほど。

なまら取れたので山に返してあげたかったのですが、みんな「持って帰る!!」とのこと。

せめてメスだけでも山に返してあげようと提案しましたが「交尾させて幼虫から育てる!!!」とのこと。

仕方ありません…

飛んで逃げていったクワガタ以外は全部各自持って帰りました。

飼育がしっかりとできるか否かも勉強でしょう。

どの子がしっかりと飼育できるのか見守ろうと思います。

 

ノコギリクワガタvsミヤマクワガタ

[2024.7北海道十勝 左:ノコギリクワガタ 右:ミヤマクワガタで対戦]

ノコギリクワガタとミヤマクワガタはどちらが強いのか?

子供たちの永遠のテーマであると言えます。

クワガタにも個性があるようで、同じノコギリクワガタでも体が大きくてもすぐに逃げ出すタイプ、やや小ぶりでもより大きな個体にスープレックスをかますタイプなど色々といました。

子供たちが捕まえたクワガタで対戦させていたので撮影しました。

ここではノコギリクワガタとミヤマクワガタの対戦です。

 

対戦記録

相対するは西のノコギリクワガタと東のミヤマクワガタ。

両者とも好戦的な個体。

審判はクワガタを捕まえたカズ君(小3)

コングがなりました。

両者見合ったまま数秒…

ノコギリがミヤマに突進

ミヤマも応じて、双方の角の鍔迫り合いが数秒つづく

ミヤマの角でノコギリを挟もうとするも、ノコギリはうまく回避

ノコギリはそのままミヤマを下のほうからすくうように角で挟み込む

挟み込んだままスープレックスーーー!

ミヤマが一瞬横ばいになる

カズ君のルール上挟み込んだら勝ち、とのこと

よってこの試合、ノコギリの勝ちとなりました

審判のカズ君が嬉しそうにケタケタ笑う

周りの子供たちも叫んでいるー

以上、ここ十勝野外特設会場からリポートでした。

 

という感じでした。

 

クワガタに詳しいyoutuberの話ですと、ミヤマクワガタの方が強いとのこと。

ただし、体格がほぼ同じならノコギリの方が強いとも話していました。

お互いに10匹ほど捕まえて対戦させて傾向を掴みたいものです。

次回の課題としましょう。

 

なお、ここでは子供たちに合わせて【角】と呼称しましたが【顎(あご)】が正しい名称。
また、カブトムシは【角】で正しい。

 

ノコギリクワガタ

[2022.8北海道十勝 ノコギリクワガタ]

学名:Prosopocoilus inclinatus(ラテン語の意味は「斜めに傾いた空ろな顔つき」※モーリーの意訳)

分布:日本国内に広く分布、朝鮮半島および中国の一部にも分布

大きさ:オス26-74mm メス25-40mm ※70mmを超える個体はほぼいないが伊豆大島には生息するらしい

食性:昼夜ともに行動し、広葉樹の樹液を食する

特徴:ノコギリ状の顎。なお、幼虫の頃の栄養具合によって顎が上記の画像のように美しくなるタイプ(栄養たっぷり)と糸鋸のような形になるタイプ(やや栄養たりず)に分かれる

生態:
ノコギリクワガタの交尾は樹上で行われる。メスとの出会いは樹液がでる場所である。オスにとって樹液の場所を陣取ることでメスとの出会いの場を守る意味合いもある。
メスは交尾後に顎で地下に埋もれた朽木や土中に産卵する。卵は30-50個程度と考えられている。1個の卵を産むのに2時間程度かける。
産卵から3週間ほどの秋頃に孵化(ふか)して幼虫になる。卵から孵化した幼虫を1齢幼虫(初齢幼虫)と呼ぶ。幼虫のまま脱皮しながら2年ほど過ごす。蛹(さなぎ)になるまでに二回脱皮する。二回目の脱皮が終わると3齢幼虫と呼び、蛹になる。幼虫の間は朽木を食べて成長する。
3齢幼虫は初夏になると体内の糞をすべて出し切り、蛹室をつくり蛹化します。20日程度で羽化します。私たちがよく知るクワガタになります。
成虫になったクワガタはひと夏の2-3か月を地上で暮らし、交尾相手をみつけ秋には樹液が少なくなり餓死して死んでいきます。
一部、晩夏に成虫したノコギリクワガタはそのまま越冬し、来夏に活動を開始する例も近年では知られている。

関連記事:

川のそばのヤナギにノコギリクワガタがいたので捕まえて観察して放してあげた

 

ミヤマクワガタ

[2022.8北海道十勝 ミヤマクワガタ]

学名:Lucanus maculifemoratus(ラテン語訳「森にすむ斑紋の足がある虫」の意)

分布:日本国内に広く分布、亜種若しくは同属別種がユーラシア大陸に広く広がっている(古代ローマにミヤマクワガタの記述がある)

大きさ:オス42-78mm メス25-43mm ※ノコギリクワガタよりも大きい

食性:昼夜ともに行動し、広葉樹の樹液を食する

特徴:全身のオレンジ色の毛

生態:
おおむね、ノコギリクワガタと同じ。ノコギリクワガタと同じく越冬する例もある。
なお、ミヤマクワガタは高温に弱く28度以上の多湿な環境では衰弱する。

関連記事:

ミヤマクワガタ 探す場所と見つけ方

 

参考サイト:

HONDAキャンプ ノコギリクワガタ

 

 

クワガタたちの生活史を知ると家に持って帰って飼育するのも可哀そうな気がしています。

貴方も人ゴミから距離を置き、奥多摩の方まで足を延ばしてください。

クワガタを見つけられるかもしれません。

もし、見つけられないときは北海道十勝まで遊びに来てください。

クワガタもヒグマもモーリーもお待ちしております。

したっけぃ

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

View Comments

  • 子どもたち、沢山のクワガタを捕獲して喜んだ姿が目に浮かびます。
    クワガタは疎いのですが、写真で見る限り、ミヤマの甲殻や角の方が硬く頑丈そうで、ノコギリより平均的に大きいので、素人目には、ミヤマの方が強そうに思えます。