Categories: 食・料理

世界最大の生物ナラタケ(ボリボリ)をパスタにしてみた

2020-10-05 No.627

どうも、北海道十勝のハンター
モーリーです。

庭の切り株にナラタケが生えていました。

毎年は生えず、
二年に一度の間隔で
生えているような気がします。

ナラタケは北海道では『ボリボリ』と呼びます。

地方に寄って呼び方も随分と違うようです。

東北ではカックイボリメキモダシなどと呼ばれているようです。

呼び方が地方によって
多様にあるということは、
私たちの生活に昔から寄り添っている
キノコであるといえます。

実はナラタケ(ボリボリ)は
世界最大の単一生物としても知られています。

そんなナラタケを採取して
昼のパスタの材料にしました。

 

 



(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

 

ナラタケ(ボリボリ)

ナラタケArmillaria mellea subsp. nipponica

ナラタケは晩秋、
切り株や枯死木、生木に生えます。

春にも生えるようですが、
私の庭では秋のみ生えてきます。

野生で採取できるキノコと言えば
ナラタケ(ボリボリ)が
北海道では定番だと思います。

 

特徴

[2020.10北海道十勝 ナラタケ(ボリボリ)庭の切り株に生えている]

このように古い切り株に生えています。

生木にも生えるようですが、
あまり見たことはありません。

以下に特徴を示しますが、
キノコは地域や環境によって
個体差が大きので
参考程度にとどめてください。

 

大きさ

[2020.10北海道十勝 ナラタケ(ボリボリ)]

大きくて10cmほどに広がる。

 

形は不定ですが、
ビラビラと広がるイメージです。

 

茶色系。

 

時期

晩秋。

北海道十勝だと9月末から10月初旬。

 

場所

湿った林内。

川に菌糸を流して
広がる傾向があるので、
川沿いもポイント。

 

 

世界最大の生物として

[ナラタケ(ボリボリ)の生え始めの様子]

ナラタケは世界最大の生物としても知られています。

1992年のNatureという雑誌に、
世界最大・最長寿の生物として
ナラタケが紹介されました。

その大きさは15ヘクタールに及び、
重さは10トン、
寿命は1500年とされています。

今では
更に大きく古いナラタケも
確認されているようです。

 

世界最大といっても地面に菌糸を這わせ
同じDNAを持つナラタケが
広範囲に広がっている状態です。

15ヘクタールもある一つのキノコが
存在している訳ではありませんが、
同じDNAを持つナラタケが
地面や切り株にそって
広範囲に広がっているのです。

1ヘクタールは100m×100mの広さ。

それの15倍の面積に
同じ菌糸が張り巡らされているのは
不思議な感じがします。

 

ナラタケについては以下の論文が面白いです。

森林における菌類の生態と病原性 -ナラタケの謎- 東京大学農学部 鈴木和夫

 

 



(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

 

ボリボリパスタ

[ナラタケ(ボリボリ)を塩水でザッと洗う]

キノコには目に見えない
小さな虫が無数についています。

試しにキノコを袋に入れて密封し、
2-3日おいておくと袋の中には虫が充満しています。

市販のキノコは
このようなことはありませんが、
野生のキノコには
小さな虫が沢山いるため
しっかりと炒めることが大切です。

要は虫も一緒に炒めている感じです。

 

[ナラタケ(ボリボリ)を炒める]

十勝清水町で作られたニンニク。

庭で獲れたシシトウとピーマン。

同じく庭で獲れたボリボリ。

上記をオリーブオイルで炒める。

材料は地産地消でいただきます。

 

[和風パスタの味付けは永田園のお茶漬けがおすすめ]

和風パスタにするので、
パスタの味付けは永谷園のお茶漬け。

これは納豆パスタなど
和風パスタを作る時に利用します。

隠し味にバターを一カケラ入れます。

永谷園とバターがパスタによく合います。

まだ未体験の方はおすすめです。

 

[ボリボリパスタの完成]

ボリボリパスタの完成。

十勝中田園の納豆をひきわり納豆にして
卵の黄身(つぶれた)も入れて完成。

いただきます。

したっけぃ

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。