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カオジロトンボ 寒冷地の湿原にのみ生息する珍しいトンボ トンボの交尾方法もご紹介します

2022-09-02 No.981

どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。

先日、雨竜沼湿原に行ってきました。

関連記事:
アヤメ咲く湿原と草原と風の中を歩く 北海道空知雨竜沼湿原の登山コース

カオジロトンボという珍しいトンボがいましたので紹介します。

 

カオジロトンボ

[2022北海道雨竜沼湿原 カオジロトンボ 顔が白いのが分かるが、ピンが来ていない失敗写真で申し訳ありません]

トンボ科カオジロトンボLeucorrhinia dubia)

これがカオジロトンボトンボです。
ピンボケ写真で申し訳ありません。
トンボの顔が白い(カオジロ)のが分かると思いますが、名前の由来です。

結構レアなトンボです。

分布:北海道、東北地方、上信越の山岳地域
生息:寒冷地の湿原
時期:6月から9月初旬

 

参考サイト:
トンボフィールド観察記 カオジロトンボ

こちらのトンボフィールド観察記というブログ。
トンボの写真が豊富でとても分かりやすいアングルで撮影されています。
トンボに限らずですが、動物の撮影はとても根気のいる作業です。
対象は常に動き回るため、なかなか良いアングルと距離で写真を撮影させてくれません。
ですが、こちらのブログの写真はとてもアングルが分かりやすく、写真を観ているだけで楽しいブログです。
オススメです。

 

トンボの交尾

[2022.7北海道雨竜沼湿原 交尾中のカオジロトンボ]

貴方はこれがどちらがオスとメスか分かりますか?

すこし考えてみてください。

[2022.7北海道雨竜沼湿原 木道が設置されいる雨竜沼湿原]

こんな場所にカオジロトンボは住んでいます。
遠くには暑寒別岳が見えます。

 

答え発表~。

[2022.7北海道雨竜沼湿原 カオジロトンボの交尾]

前にいる背中が赤い個体がオス。
後ろから捕まえているように見えるのがメスです。

ホモサピエンス的にみると逆に見えますよね。

トンボが交尾する時は、オスがメスの首を尾の先端で挟んで交尾をしています。
この画像をみると後ろのメスが前のオスを捕まえているように見えますが、実際はオスが尻尾でメスの首を掴んで交尾しているのです。
とは言っても、ひょっとしたらメスがオスを捕まえているのかもしれませんが。

そればかりはトンボに聞いてみないと分からない真相ではあります。

 

関連記事:
オニヤンマのヤゴの生まれたてと終齢幼虫(5歳)の大きさの違い

 

参考サイト:
小学生・中学生のためのページ トンボの体のつくり

 

 

北海道はすっかり秋めいてきています。
山ではヒグマやキタキツネ、エゾシカたちも冬に備えて色々と準備を始めていると思います。
地上ではアキアカネなどのトンボも飛び始める頃になります。

秋を迎える北海道まで遊びに来て下さい。

 

したっけぃ

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。