2022-08-11 No.974
どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。
8月11日は山の日という祝日です。
先日、北海道空知支庁にある雨竜町にある雨竜沼湿原に行ってきました。
登り片道2時間弱の登山コースです。
雨竜沼湿原はラムサール条約※にも登録されている湿原です。
まだ夏休み前で訪れる人も少なく、私の他には「湿原」と「草原」と「風」だけがある天国のような場所でした。
今回は北海道空知にある雨竜沼湿原についてお届けします。
※ラムサール条約:
水鳥などが訪れる環境的に優れた湿原や湖沼を環境破壊から守るために1971年にイランのラムサールという町で採択された国際条約
十勝をベースとする私にとって雨竜町は遠い町です。
距離にすると240kmほどなのですが、目的がないとなかなか行けない町です。
ちなみに道民にとっては100kmのドライブは日常茶飯事です。
ちょっと山まで猟に行って帰ってきたら100kmは越えています。
おそばを食べに新得までいったら往復で100kmです。
そんな感じです。
道民は札幌のような大都市には行く用事があっても、田舎の十勝から田舎の雨竜町に行くことは仕事でもないとなかなかに無いもの。
今回は雨竜町近くでお仕事を頂いたので、ちょっと足を延ばしてみました。
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登山入口に建物があり中には管理人がいます。
入山料の代わりに500円の「環境美化整備協力金」という費用が求められます。
そこで入山届を出して登山スタートです。
私の前に親子3名が先行します。
この登山コースは暑寒別岳を登ろうとすると中級コースになります。
しかし、雨竜沼湿原までの往復コースは初級コースなので登山に自信のない方でもオススメできるコースです。
当初は暑寒別岳まで登りたかったのですが、今回はスタートが11:30と遅かったため暑寒別岳までは登れず、雨竜沼湿原まで着いて帰路へ。
雨竜沼湿原→南暑寒別岳→暑寒別岳の難易度は羊蹄山ほどの印象です。
朝の5時頃から登山を開始できれば、十分に当日に下山できそうなので中級コースだと思います。
関連記事:
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登山始めてすぐに白龍の滝があります。
「モーリーは白龍の杖を手に入れた。」と思ったり。
マスクやライターも落ちていたので拾ってきました。
私は登山中にゴミを見つけたらできるだけ拾うようにしています。
登山で見つけたゴミを拾う事は「幸運」を拾うことだと思っているからです。
その積み重なった小さな幸運がどこかで私を助けてくれるかもしれません。
学生時代は山岳部でしたし、山小屋の管理人のアルバイトもしていました。
山からは多くの事を勉強させてもらっているので、そのお返しの意味もあります。
ちなみに、日ハムの大谷選手も球場のゴミを拾っています。
なお、マスクは感染の恐れもあるので免疫力に自信のある方だけ拾ってください。
歩くこと1時間ほどで後ろを振り向くとこんな感じです。
この山は時折ヒグマもでるようです。
ヒグマの匂いも気にしながら登山していますが、この付近は獣臭はしなかったです。
私が登山した7月15日にはこのヒオウギアヤメの頃でした。
アヤメ科ヒオウギアヤメ(Iris setosa) 檜扇菖蒲 Arctic Iris
似ている種がノハナショウブやカキツバタです。
ヒオウギアヤメの同定は以下のサイトを参考にしています。
参考サイト:
雨竜町 雨竜沼湿原に咲く代表的な花
登山開始して1時間45分。
特に急勾配もなく、大きな渡河もありません。
子供たちがスニーカーで登っても安心なコースだと感じました。
この日の天候は曇り。
気温も落ち着いた感じで25℃ほど。
登山には適した天候と気温でした。
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標高が850mの広い台地に大小100以上の池沼が点在しています。
夏になると多数の高山植物が咲き誇ります。
雨竜沼湿原にはこのような木道が設置されており、湿原を踏みつけないように整備されています。
正面に見える山が南暑寒別岳。
正面右に雲に隠れているのが暑寒別岳。
木道を歩くと草原を風が通り抜けます。
周囲を見渡しても私と家族連れの一組以外誰もいません。
他に動物でいるのはトンボと猛禽類、ガンカモ類だけ。
ヒグマもどこからか見ているでしょう。
風に吹かれて鳥の声を聞きながら木道を歩くと「天国というのはこういう所なんだろうな」と感じます。
池や沼にもガンカモ類がいました。
雲の隙間から光が遠坂に当たっています。
ハイタカでしょうか。
展望台までこのように湿原の湖沼を遠望できます。
ここの展望台で暑寒別岳登山の3-4合目付近。
ヒグマの注意看板も設置されています。
ここの展望台で休憩してランチ&昼寝タイムをとります。
ヒーリング効果もあるのか、眼下に池沼を眺めながら風に吹かれての昼寝は最高です。
zzz… zzz…
目が覚めて時計をみると14:30。
下山に一時間半ほどを考えると、そろそろ下山の時間です。
帰路も湿原の中をゆっくりと進みながら、また訪れたいと思います。
雨竜沼湿原。
初めて来た湿原でしたが、オススメできるスポットです。
風に吹かれる湿原と草原の中を歩くだけでヒーリング効果がありそうな、そんなパワースポットでした。
貴方も北海道を訪れる際は、旅行行程表に組み入れてみてください。
参考サイト:
北海道雨竜町 雨竜沼湿原について
したっけぃ
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雨竜沼湿原は、妻が20年以上前に暑寒別岳登山の途中に目にして、素晴らしかったと言うのを聴き、知りました。北の尾瀬とも称される場所ですが、道民にさえ知名度が低いようで、首都圏の登山愛好者には、知られていないと思います。
途中に落ちているゴミ………マスクまで………を拾うモーリーさんに感心し、頭が下がります。
雨竜町ホームページを見ると、チングルマ、ハクサンチドリ、ミヤマキンバイなどに加え、コウホネ、ワタスゲ、モウセンゴケなど池塘特有の高山植物なども見られ、標高800m余でも、1500m前後の尾瀬ヶ原、弥陀ヶ原湿原(月山)などに似た植生に、北海道の気候を感じます。
雨竜沼湿原を愛する会の会員で、長年湿原の調査をしている方が、ヒグマは、タチギボウシやハクサンボウフウが好物で、湿原に夕方〜夜間に食べに来ること、人間と会うことを避ける日没後〜夜間の行動特性から、登山は午前7時〜午後5時の間にするよう注意喚起しています。展望台から上の登山道でのヒグマ目撃情報が散見されます。登山口から暑寒別岳往復は10〜12時間かかるので、健脚でないと時間内の往復は大変そうです。妻は、仲間と滝川駅からタクシーで行き、登山口の山小屋(南暑寒荘)に2泊(前後)したとのこと。暑寒別岳登山はとても無理ですが、雨竜沼湿原は魅力があり、行ってみたいですね。
ミウル様、雨竜沼湿原のヒグマの出没情報詳細をありがとうございます。
とても参考になります。
そして、雨竜沼湿原は本当にオススメします。
次に来道するさいは是非行ってみてください。