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【事故記録】2018.8北海道砂川市猟銃所持許可取り消し事件 その5 裁判は珍しい展開へ

2021-03-03 No.697

どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。

北海道砂川市での
猟銃所持許可取消事件について
裁判が始まっているので情報をお届けします。

この裁判で珍しい事がありました。

裁判官による現地を視察です。

私は趣味で時折裁判を傍聴するだけで
裁判について詳しい者ではありません。

しかし、検察や弁護士ではなく
裁判官が自ら現地に赴くのは
珍しい事例だと思われます。

また、この裁判は
現在非公開で進行しており
部外者には進捗状況が
分かりません。

詳しい方がいましたら
コメント欄にカキコミ
お願いいたします。

ちなみに、
本日(2021.3.3)札幌地方裁判所にて
裁判が行われているはずです。

事件概要と裁判の進捗状況
について紹介します。

 



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事件概要

2018年8月 北海道砂川市において
同猟友会の有害駆除隊の2名が
砂川市職員1名と警察官1名の
立ち合いのもと、
同市内においてヒグマの駆除を行いました。

2名の内1名の猟師は
猟銃所持許可が取り消しになり、
もう1名は猟友会から
除名勧告を受け退会。

いったいなにがあったのか…
謎は深まるばかりです。

真実は当事者の2名しか分かりません。

 

関連記事:

【事故記録】2018.8北海道砂川市猟銃所持許可取り消し事件 その1 そして裁判へ

【事故記録】2018.8北海道砂川市猟銃所持許可取り消し事件 その2 当事者インタビュー

【事故記録】2018.8北海道砂川市猟銃所持許可取り消し事件 その3 砂川市駆除現場にて

【事故記録】2018.8北海道砂川市猟銃所持許可取り消し事件 その4 裁判が始まる

 

 



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裁判官による現地視察

[2020.5北海道砂川市 事件現場付近の民家]

この事件は色々と背景がありますが、
裁判の焦点は、
『警察と公安委員会による
猟銃所持許可証の取消は
不当であるため、撤回せよ』
という事です。

 

この裁判では
裁判官が現地視察を行うなど
珍しい事例も見られます。

一般的に裁判官は
複数の事件を抱えており
忙しい立場です。

通常は現地の写真や動画を見て
証拠を判断します。

弁護士などから強い要望があり、
なおかつ事件の深い理解を得るために
稀に現地視察・見学を行うようです。

今回は裁判官が
現地視察するということで、
裁判官も同事件にある程度の
関心があることが伺えます。

ただし、
40-50m先に民家がある方向に
向かって発砲したのは事実なので、
原告とその弁護士としても
現地視察を申し出ることは
「勝負にでた」、と感じます。

山と町が近い砂川市ならではの
事情だとは思いますが、
少なとも私ならあの場所、
あの方向へは怖くて発砲できません。

 



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裁判は非公開

2020年12月2日
2021年3月3日に
同裁判が札幌地方裁判所で
行われています。

この間も裁判があったのか
未確認なので分かりません。

上記の二回はいずれも非公開。

裁判は原則として公開で行うものです。

日本国憲法第八十二条

裁判の対審及び判決は、公開法廷でこれを行ふ。

②裁判所が、裁判官の全員一致で、公の秩序又は善良の風俗を害する虞があると決した場合には、対審は、公開しないでこれを行ふことができる。
但し、政治犯罪、出版に関する犯罪又はこの憲法第三章で保障する国民の権利が問題となつてゐる事件の対審は、常にこれを公開しなければならない。

このように裁判の公開は
憲法で定められています

ただし、民事においては
準備手続きという工程があり、
同工程は非公開も可能です。

ただし、猟銃を所持することは正式な手続きを踏めば国民の権利ともいえます。つまり、この裁判は国民の権利を扱う裁判ともいえるため、同裁判を非公開で進めることは憲法違反の可能性があります。

 

同裁判は非公開ではありますが、
当事者や関係者は
申請すれば傍聴可能となります。

私は部外者なので傍聴不可です。

ちなみに、
準備手続きとは、
裁判官と原告・被告が争点や
裁判の進め方について
調整している段階です。

落としどころを探って
和解に向けた話し合いも
この準備手続きの段階で
進められることもあるようです。

今回の裁判は地方の有力者が
警察や公安委員会の
決定を覆そうとする、
珍しい裁判事例です。

どのような判決になるのか、
または和解に至るのか
分かりません。

 

 



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傍聴へ行こう

この裁判に限らずですが、
貴方も裁判へ傍聴に
行ってみてはいかがでしょうか。

大麻や窃盗の悲しき常習者、
オレオレ詐欺などの受け子の悲哀など、
メディアは伝えない
リアルな情報が裁判所にはあります。

裁判官と検察、弁護士と被告が
織り成す、劇場ともいえる場所です。

そして、ホッブスがいうように
国というリバイアサンが持つ
巨大な権力の一翼を担う司法が
どのように機能しているのか。

私たち市民一人一人が
知っておくことも
大切なことだと思います。

裁判へいこう。

しったけぃ

 



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逆転裁判。GBAでやりました。

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

View Comments

  • はじめまして。札幌市民で元自衛官です。ライフル銃を撃ったことがあります。

    本日クマが出たのをニュースで見て、猟友会に射殺されました。私はとても感謝しています。そして、そう言えば、この件どうなったのだろうとふと思い出し、全ての1-5までを興味深く拝見させていただきました。

    時間が経ってしまったのと、跳弾した実弾(貫通したくらいなので、破片では無い???)が現場から発見されないと検証は難しいと思いました。真相解明ほぼ不可能と思いました。

    また、今回使われたライフル銃の構造並びに、猟銃持ち運びのルールを知りませんが、B氏の銃は薬室に装填中の状態で持ち運びしていたのかと想像しますが、私は64式しか知りませんが、銃床に跳弾が命中して暴発するメカニズムを知りたいと感じました。(これはこれで、危険な射撃では無いのか?空に向かって撃つと同じ速度で落ちてくると教わりました。)

    ブログの情報から、思うに、銃床への貫通傷は、後から別の場所でも作れる(破片の現場散布も含めて)。とも、取れます。※どちらの味方もせずに超三人称的な意見です。

    このため、これが現地で起きたことを実証するためには実際のA氏の跳弾の発見が必要なのでは無いかと思います。

    ただし、臭い物には取り敢えず蓋をしようと言う日本ならではのやり方もまた、やむなしというか、なんとも言えないモヤモヤした気分になります。A氏の気持ちも理解できますし、B氏の気持ちも、また分かります。

    とにかく分かったことは、当初私は行政側が一方的に逮捕したものと思っていましたが、そうでは無いことが分かったのだけは理解しました。

    裁判所がどういう判決を下すのが注視したいと思います。

    ありがとうございました。

    • 拙ブログを読んでいただき、かつコメントを残していただきありがとうございます。
      札幌大変でしたね。自衛官の方も一人襲われたとのことですが、命に別状がないようでなによりです。
      跳弾については、私も真相については確信はありません。
      A氏が撃った弾がヒグマにかすりB氏の銃床に当たり暴発する、そんな奇跡的な事象がおこるのか?と言われると私自身疑問も感じます。
      ただし、現場検証を行った砂川警察署、B氏の証言、検察が行ったA氏への取り調べなどの上にA氏への所持許可証が取消された事実からして、警察はなにかしらの根拠があって同措置を行ったはずです。
      ちなみに、本州の猟師の方からメールが届き、撃った弾が170℃ほどの確度で跳ね返ってきたこともあったよとの事例も教えていただきました。二人で並んでいたら、跳弾でもう一人に当たりそうになったと。跳弾って危ないのだなと再認識しました。

      また、この裁判もまたいびつで、一緒に現場で駆除に当たったB氏からの証言を一切とっていません。同じ現場、同じ駆除に当たっているにも関わらずです。
      その意味でこの裁判は最初から、なにかおかしいのです。
      私も裁判の推移をみていきたいと思っています。
      改めて、コメントありがとうございます。

  • お久しぶりでございます。
    暫くこの件を、頭にはありましたが、流していました。
    裁判というのは次までが長く(場合に因りますが)、次はいつかな?程度でした。

    私も状況からすると「取り消し止む無し」という気がしますが、
    私ら部外者が私情を挟んであーだこーだ言うものでもありません。
    裁判の結果を待つ気持ちは変わっていません。

    貴殿が4回に渡って記事にしていただいた内容だけで判断しても、
    「まあしょうがないよね」と最初から思っていました。
    穏便に済ませて裁判沙汰にする必要も無かったと思いますけど、
    人間関係拗れるとなかなか面倒な事になります。

    以前も書きましたが、それよりも腹立たしいのは、
    分会か支部会か分かりませんが、隊員にも銃を持たせず駆除要請に参加させてる事。
    取り消しは本人のみであり、何故隊員まで危険に晒すのか?と。
    隊員による自発的な忖度なら好きにしろと思いますが、
    公安委員会に対する不平不満のアピールだとすると許せません。

    先にも書きましたが、今後の裁判結果を見ていきたいと思います。
    こちらの地方やネットニュースでも、クマ出没等の事件が無いと報道されません。
    貴殿のブログが今のところ私の頼りになっております。
    またいろいろ見させていただきます。ありがとうございます。

    • お久しぶりです。
      コメントありがとうございます。
      本当にこの事件は色々と拗れて本当にめちゃくちゃです。
      まあ、猟銃を持たないでの駆除参加は警察公安への不満アピールでしょうね。
      市民の安全よりも自分たちの不満アピールを優先しているようにみえる状況です。
      コロナもあって裁判の進みは遅い&非公開で、状況が見えない進捗状況です。
      拙ブログを読んでいただいてありがとうございます。
      なにか分かれば書いていこうかと思います。
      個人的にはこのブログよりも週刊誌などで、しっかり裏を取った取材をして貰いたいと感じています。

      • モーリーさん

        ありがとうございます。ご助言ありがとうございます。週刊誌なども面白おかしくする事が目的で本当の事を書いてるか怪しいものもたくさんあり、新聞でさえもそんな状況の日本なので、利害関係が無いモーリーさんの記事は頼りになると思っています。今までの記事も客観的な事実のみを伝えていて私情を挟んでいない所に好感を持っています。また宜しくお願い致します。

        • 返信遅くなり申し訳ありません。
          ありがたいお言葉ありがとうございます。
          おっしゃるように、確かに週刊誌や新聞などのメディアは自身でまともな取材もせず、結論ありきの報道が多いように感じています。
          一方、週刊誌や新聞の持つ社会への影響力は拙ブログなどと比較できません。
          この砂川の事件で実際になにがあったのか、ひとりの老猟友会員がこの事件を発端として猟友会を追われた事実。実際になにがあったのか多くの方々に関心を持って貰うことが肝要かとも思います。
          私も関心があるので、時折は継続して調べてみようと思いますが、大きなメディアにもしっかりと取材して記事にして貰いたいなと思いました、って感じです。
          改めて、コメントありがとうございます。
          健康第一でお過ごしください。