2023-04-16 No.1012
どうも、北海道十勝のモーリーです。
北海道長沼町の山林でギョウジャニンニク採りの男性が滑落によるとみられる死亡事故発生。
山菜採りでの遭難による死者の6割以上がギョウジャニンニク採りという報告もあります。
山菜採り時において、気を付けるポイントを教えてくれているような事故ですので、同事故概要と山菜採りにおける入山者心得について共有します。
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2023年4月15日
北海道長沼町馬追(まおい)山
馬追山と書いて「まおい」と呼びます。
「まおいやま」なのか「まおいさん」なのかは分かりません。
この山のふもとにあるマオイの丘公園は札幌へ行く途中に立ち寄る定番の公園です。
ここのピザや地元農産物直売はオススメです。
参考サイト:
2023年4月15日5時頃、札幌市北区の男性(60代)がギョウジャニンニクを採りに夕張郡長沼町馬追山へ出かけた。
男性が帰宅しなかったため、15時半ごろ家族が「朝から馬追山にギョウジャニンニクを採りに行ったまま戻ってこない」と警察へ通報。
警察が調べたところ、馬追山付近の駐車場で男性の車が発見され、翌16日6時から警察と消防が合同で捜索を予定していた。
しかし、16日4時半ごろ、家族が馬追山の谷で死亡状態の男性を発見。
男性の頭に傷があったことなどから、警察は男性が滑落した可能性もあるとみて死因などを調べている。
なお、一報を聞いて「頭に傷がある」とのことなのでヒグマによる事件かと思いました。
ヒグマは人を襲う際は頭部を狙いますので。
しかし、警察が現場検証して滑落によるものとして捜査方針をだしていることから、滑落による事故と考えています。
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山の斜面の下を見ると春の雪解け水で増水する川が見えます。
一歩間違えると危険な現場が山菜採りの現場となります。
北海道では上記事故のように4月に入ると山菜採りによる事故が多くなります。
北海道警察によると、山菜採りによる遭難は8割以上が4月から6月に集中しています。
2022年までの5年間に遭難した数は405人。
その内35人が死亡し、10人が行方不明となっています。
また、遭難した人の9割が65歳以上の高齢者でした。
特にこの時期は日当たりの良い急傾斜地で生育する「ギョウジャニンニク」を採る入山者が増え滑落の危険性が高く、遭難による死者の6割以上がギョウジャニンニク採りによるものということです。
同年4月13日には、札幌市手稲区でギョウジャニンニク採りに行った78歳の男性が遭難し遺体で見つかっています。
北海道警察は以下のような入山者心得を示しています。
・行き先と帰宅時間を家族に伝える
・単独行動を避ける
・慣れた場所でも遭難するかもしれないとの認識を持つ
・万が一に備え、目立つ服装で、携帯電話、ホイッスルを必ず持つ
・迷った時は、慌てず、落ち着いて行動する
毒草との見分けるポイントを押さえるということです。
上記の画像はギョウジャニンニクと毒草バイケイソウが混生している現場の画像です。
真ん中の茎が緑色が毒草バイケイソウです。
左側の茎が赤色に見えるのがギョウジャニンニクです。
パッと見は非常によく似ています。
また、ギョウジャニンニクとイヌサフランを見間違えるケースも散見されます。
100%見分ける自信と実績がある方のみがギョウジャニンニクを採取できると言えます。
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山野を歩くときに必要なのは筋肉と慎重さです。
山野のフィールドは整備されたグラウンドではありません。
電波が通じない山奥では、なにかあっても救急車をすぐに呼ぶことも困難です。
山を歩く人間に必要なのは足腰の筋肉と慎重な行動です。
山菜採りへ行く方は筋トレと山歩きの経験に裏打ちされた慎重さが必要だと考えています。
ランジとスクワットを毎日16回ずつ×2で良いですから続けましょう。
その筋肉が貴方をピンチから遠ざけることでしょう。
そして、山歩きの経験を少しづつ積み重ねていきましょう。
私も精進し続けたいと思います。
共に頑張りましょう。
家族や友人に美味しい栄養満点の山菜を届けるために。
したっけぃ