2021-11-13 No.894
どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。
北海道は晩秋と初冬のはざまにあり、すっかり狩猟シーズンです。
私はというと、猟へはなかなかいけず山が恋しく感じています。
貴方はいかがお過ごしでしょうか。
今回は日本ハムファイターズの新監督 新庄剛志ビックボスが面白いので、ビックボスについてメモします。
一応、北海道関連ということで。
広い草原の向こうに新球場が見えます。
出身:長崎県対馬市
誕生:1972年1月28日
経歴:阪神タイガース(1990-2000)→NYメッツ(2001)→SFCジャイアンツ(2002)→NYメッツ(2003)→日ハム(2004-2006)
賞罰:紺綬褒章受章(2007)、ゴールデングラブ賞(守備で活躍した選手)10回、25億円騙し取られる
特徴:おしゃれ好き、プロ野球選手、メジャーリーガー、守備が得意、バリ島移住経験、美容整形好き、天才(イチローと故野村監督談)、礼儀正しい(田中幸雄談)
日本人初のメジャーリーガーは村上雅則(1964)。
30年の時を経て 野茂英雄(1995)が海を渡ります。マック鈴木や伊良部などのピッチャーが続きます。
そして、イチローと新庄剛志が2001年に同じ年に野手としては初めてメジャーリーグへ挑戦。新庄は怪我に泣かされるも、初年度からチームの4番を任され、二年目にはワールドシリーズというメジャーリーグでは最高峰の舞台にも立ちます。メジャーリーグへの挑戦は3年で終え、次に北海道へと渡ります。
北海道での3年間の活躍はここでは割愛しますが、2006年に北海道日本ハムファイターズで選手を引退し、タレント活動やバリ島へ移住などを始めます。
音信不通な生活を経て、2019年に現役復帰を宣言するも断念。
紆余曲折を経て、2021年10月北海道日本ハムファイターズの監督就任が発表されました。
「2023 PLAY BALL -想いを受け止め心を繋ぐ-」と記されている。
日本ハムはここのオープンを新庄剛志ビックボスに託したのだと思われます。
二年後の2023年が楽しみです。
以下に私が興味を持った新庄剛志の思考と言葉を記します。
プロ野球の存在意義は
そこの街に住む人たちの暮らしが少しだけ彩られたり、単調な生活を少しだけ豊にする事に他なりません。
その裏側に誰を笑顔にするのかを常に心に秘めて 新庄剛志らしく突き進んで生きます!
@shinjo_freedomより引用
これと似たような話をある演劇家に言われてから、私も目の前の仕事のその先にいる人々のことを考えるようになりました。
私は元アニメーターでした。
目の前の動画を一枚150円で描いて、それで終わりでした。
その動画で出来上がったアニメ作品を楽しみにしているテレビやスクリーンの向こう側の視聴者のことを考え、その人々の心を少しだけ朗らかにさせる。
そんなことを思いながら一枚一枚絵を描く。
そういう視点も大切だったと今なら思います。
目の前の仕事だけを考えると、自分の能力の低さとスタジオの人間関係に煮詰まってしまいます。
自分の仕事のその先の広がりを考える視点を持つと、ちょっと肩の力が抜けて、少しだけ良い仕事が継続できたのかもしれません。
この新庄の話はプロ野球選手やアニメーターなどのプロの人々だけの話ではありません。
コンサルタントでも中華料理のアルバイトでも、youtuberでもブロガーでも、全ての働く人にとって大切な視点です。
今ブログを書いています。
私もブログを読んでくれる貴方が、少しでもホッとできるような記事を更新できればと思います。
「努力は一生
本番は一回
チャンスは一瞬」
この言葉は新庄のお父さんの言葉のようです。
その通りだと多くの方が感じる言葉だと思います。
ただ、本番を本番と認識できるか?、チャンスをチャンスだと認識できるか?
これが案外難しいです。
プロ野球なら分かり安いです。
本番は試合であろうし、チャンスはピッチャーがボールを投げてから訪れることが多いでしょう。
しかし、私たちの日常生活にあっては本番やチャンスをキチンと認識するには常に心を配らなくてはいけません。
いい加減に日々を生活していると、チャンスを認識できないまま時は過ぎてしまいます。耳が痛いです…
そんなことを考えた言葉でした。
バリーボンズという世界最高峰に立つ選手がメジャーリーグにいます。
そのバリーボンズが新庄とサンフランシスコで同じチームだった時の話です。
バリーボンズが不調時、隣でセンターを守っていた新庄はボンズにこう言います。
「お前が捕るべき範囲の球は全て俺が捕る。だから、お前は打席のことだけ考えていろ」と。
事実バリーボンズは自分の守備位置から3mに飛んできた球も新庄が捕っていました。
その甲斐もありボンズは不調を脱し、その年にワールドシリーズへ進出。
後にバリーボンズは記者に自身の活躍について受けた時に「新庄が隣にいたからできた活躍だ」と語りました。
これは新庄がチーム状態を俯瞰してみた時にチームを勝たせるためにはバリーボンズの復調が必須と考え、守備面での負担を自らが担った話です。
誰か活躍している人がいる時、その人の近くにその活躍を支える人がいる。
仕事に集中できるように、家庭をしっかり切り盛りするハズバンドやワイフ。
会社全体の仕事が捗るように目立たないが地味だが大切な仕事を人知れずこなすスタッフ。
組織運営や業務進捗のために必要な裏方的仕事を担うスタッフを重要視する視点。
そんな視点を選手の時代から実践できる新庄は監督向きなのかもしれません。
僕が若い時 ヒーローインタビューで『お客さん』が沢山来てくれたので嬉しかったと発言した時
ある少女が僕に『お客』じゃない
新庄選手を見たくて来たんだよと涙を溜めながら言われた
お客さんじゃなく ファンなんだ
その日からお客さんと言った事は1度もありません
教えてくれて有難う
@shinjo_freedomより引用
お客ではなく「ファン」だよ。
これ大切だと思いました。
で、このブログにも本当に多くの読者の皆様が来てくれています。
私も「読者」ではなく「リーダー(reader)」や「ファン」と呼ぼうかと思います。
愚痴なんですが、役所の人は「市民」の事を「お客様」って呼ぶんですよ。
「今日もたくさんのお客様がきた」って役所同士の中で話します。
「お客様」ではなく「市民の方」もしくは個別に「~さん・様」と改めて欲しいと思っています。
優勝なんか一切目指さない。
高い目標を持ち過ぎると、選手はうまくいかないと思っている。
何気ない一日を過ごして勝ち、それで9月あたりに優勝争いをしていたら、さあ、目指そうと。
新庄ビックボスによる記者との一問一答の中から引用
「常が大事」ということわざをビックボス流に表現した言葉でしょう。
常が大事とは「人はふだんの行いが大事」の意。
日々の日常を丁寧に積み重ねたその先に、大きな目標を狙える立場にあるという事でしょうか。
人は人との関係性の中で成長して、また堕落もしてゆきます。
新庄剛志の思考と哲学はその多く父親によって、その土台が形作られているようです。
上記の動画は新庄剛志ビックボスが自身の幼少の頃について語る動画ですが、一見の価値ありです。
特に気になった箇所は、プロ入りが決まっていた後に高校の先生を殴った時の話です。
弱者を助けるためや理不尽に対して敢然と立ち向かう姿勢は、彼の父親が育んだ姿勢でした。
後にメジャーリーグでバリーボンズの理不尽な行為を「that’s no good!」と強く諫めたこともあった新庄ビックボスですが、高校生の頃からその姿勢は変わっていません。
ご覧ください。
私は野球はあまり興味がなく、プロ野球を見に行ったことはありません。
アメリカフィラデルフィアにいた頃にPhiladelphia Philliesと対戦に来たLos Angeles Dodgersの野茂英雄を見に行ったことが一度あるだけです。
日ハムにダルビッシュや大谷翔平がいようが、日ハムの試合を見に行ったことはありませんでした。
今回も新庄が監督として戻ってきたのだなと思った程度だったのですが、報道から漏れ伝わる新庄の思考や行動に興味がでました。
メジャーリーグで活躍したり、25億円騙し取られたり、バリ島に移住したり、整形したり、引退してから16年後にプロ野球選手に再チャレンジしたり。
地球を舞台に多くの成功と失敗の積み重ねた男が北海道でどのような野球チームを作るのか興味がでてきました。
北広島市に日ハムの球場ができたら、観に行ってみようかと思います。
貴方も北海道まで遊びに来た時は、日ハムの試合観戦も選択肢の一つにどうぞ。
道民一同お待ちしております。
したっけぃ
参考サイト:
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