2022-05-08 No.946
どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。
いかがお過ごしでしょうか。
山ではまだまだ雪が残っていますが、下界では雪も解けすっかり春模様です。
先日、山菜を採りに山に入るとサンショウウオの卵がありました。
崖の下のちょっとした水たまりに卵を産んでいます。
今回はエゾサンショウウオの卵についてお届けします。
エゾサンショウウオは北海道固有種なので、北海道にのみ生息しています。
卵や幼生は春先に山の中や山に近い池や沼、小河川の流れの緩い所、水田の水路などで出会えることがあります。
卵や幼生の頃は出会うことは比較的容易です。
しかし、成体を探すとなると至難の技です。
成体は山の中の水域に近い周辺に生息していると思いますが、葉の下、土の下などにいるようで滅多に見つけることができません。
産卵のために水域に集まってくる成体は比較的探しやすいですね。
下の動画は春先の水たまりで撮影したエゾサンショウウオの産卵の様子です。
この水たまりも開発により失われてしまい残念に思っています。
なお、エゾサンショウウオは北海道固有種とは言っても、北方領土を含む千島列島やサハリンにも生息している気もします。
いつかロシアが民主化して平和な国になり日本と良好な関係を築けた際は千島列島やサハリンへ調査へ行ってみたいものです。
開発されていない千島列島やサハリンには雄大で美しい自然がそのまま残っているのではないでしょうか。
エゾサンショウウオは一年中山にいます。
しかし、上にも書きましたがエゾサンショウウオの成体(繁殖可能な個体)を発見するのは至難の技。
やはり春先に卵や幼生を探すのが吉ですね。
エゾサンショウウオの卵の形は特徴的です。
太さは親指程度で、細長く、螺旋状の形状をしています。
核の大きさは2−3mmの黒い球体です。
まとまって産卵されていることが多く、一つを見つけられれれば近くに複数あることも多いでしょう。
枯れ草や枯れ木に流されないようにくくりつけられています。
理由は生息環境が適さない下流域へ流されてしまわないようにという、エゾサンショウウオの母親の愛情なのだと思います。
以上、エゾサンショウウオの卵についてお届けしました。
下の動画はエゾサンショウウオの幼生の様子です。
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黄金色のエゾサンショウウオ 火の精霊サラマンダーは火の底から生まれ出る
参考サイト:
札幌市円山動物園 エゾサンショウウオ
北海道は春を迎え、新緑が萌える生命力を感じる季節になりました。
貴方も早く北海道まで遊びに、もしくは移住してきてください。
エゾサンショウウオとモーリーが待っています。
したっけい