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二ホンザリガニ 絶滅危惧種の二ホンザリガニを守るために行っていること

2022-06-09 No.957

どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。

先日、山を歩いていると小流がありました。
ザリガニの気配を感じたので探してみました。

 

[2022.5北海道日高 山の中の小流]

川底の石をそっとめくると…

二ホンザリガニがいました。

 

[2022.5北海道日高 二ホンザリガニ]

まだまだ、小さな個体。

去年生まれたばかりの個体だと思います。

 

[2022.5北海道日高 二ホンザリガニ]

二ホンザリガニは日本固有種で北海道と東北にのみ生息する底生動物です。
秋田県では希少なことからその生息地が国の天然記念物に指定されています。
北海道においても河川工事や畑地改良工事などの影響もあり生息地が著しく減少しています。

昨今は特定外来生物であるアライグマの増加により二ホンザリガニが捕食されたり、同じく特定外来生物に指定されているウチダザリガニによる捕食や病気の蔓延などの影響もあり、さらにその数を減少させています。

一度入り込んだ外来生物を完全に駆除することは不可能であることから、遠くない将来ニホンザリガニは絶滅するか若しくはその生息地は山地の限られた場所に限定されるでしょう。

 

下に撮影したザリガニの様子をお届けします。


二ホンザリガニの保全のために各地で動きがあります。
古い資料ですが以下にザリガニ保全に関する資料をリンクしておきます。

参考文献:
ニホンザリガニ保全研究の近況 2002 川井

わたしも個人的に地域の子供たちと一緒にウチダザリガニを駆除しています。
駆除するだけではなく、駆除したウチダザリガニをしっかりと食べてもいます。
今年もそんなイベントを実施できればと思っています。

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今回はこの辺で。

したっけぃ

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。