2020-03-31 No.585
どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。
北海道道東の観光スポットの阿寒湖に行きました。
この湖は
世界最大級の『マリモ』が
生育することで有名です。
阿寒湖についてお届けします。
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[2020.3北海道阿寒 阿寒湖]
全面結氷していますが、
手前の岸には温泉が流れ込んでいるため
一部は結氷していない場所もあります。
氷の厚さは60cmほどになります。
冬の間は氷の上で
穴を開けて釣るワカサギ釣りや
スノーモービルなどが体験できます。
[2020.3北海道阿寒 手前が雄阿寒岳 左側に雌阿寒岳と阿寒富士が見える]
阿寒湖ができたのはおよそ18万年前。
火山活動によりこの山々が隆起して、
今の形になったのが1万年ほど前です。
昨年、雌阿寒岳と阿寒富士に上ってきました。
雌阿寒岳は活火山なので
変わった光景をみることができました。
阿寒の山の景観などをご覧いただけます。
よろしければ、ご覧ください。
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[2020.3北海道阿寒 水槽に展示されているマリモ]
マリモは多年生の細い線以状の緑藻の集合体です。
光合成をしますが、長期間の暗闇状態でも生存できます。
マリモを構成するは藻は
3つの生活をします。
着生型:石などに付着して生活します。
浮遊型:湖底を漂って生活します。
集合型:密な塊となり、私たちが知るマリモになります。
マリモは藻の集合体なので、
一つ一つに寿命がある訳ではありません。
しかし、マリモが球状になるには
50年とも100年以上とも言われ、
30cm以上の大きなマリモは
300年以上もかかると言われています。
実は日本の琵琶湖や富士五湖にも
マリモは生育していますが、
球状にはならず付着型や浮遊型として生活しています。
欧州にも球状にはなりませんが、
マリモが分布している湖沼が
複数確認されています。
マリモは日本や欧州の湖沼に
広く分布する生物なのですが、
球化し、巨大化し、群生化するのは
世界でもここ阿寒湖のみです。
アイスランドのミーヴァトン湖や
エストニアのオイツ湖にも
群生していますが、
阿寒湖ほどには巨大化しません。
かつては欧州でもマリモが球化し、
群生化する湖が各所にありましたが、
人の活動により姿を消したと言われています。
今ではアイスランドやエストニア、
阿寒湖の3か所のみとなり、
それらも近年の気候変動の影響により
姿を消してしまう恐れが出てきました。
マリモは
日本では特別天然記念物に
指定されています。
そのマリモを保全すため地元の人々が
中心となって様々な試みが行われています。
参考文献:
マリモ保護管理計画 阿寒湖のマリモ保全対策協議(平成24年)
なぜ、阿寒湖には巨大なマリモが群生しているのか?
それは阿寒湖の特異な自然の在り方が
関係していると明らかになってきました。
比較的浅い阿寒湖において
風速5m/sの風が吹く時
マリモはコロコロと回転し始め、
その形を球体へと変化させていきます。
湖と阿寒湖周辺の形状、
そして風の作用が重要なのだと
分かってきました。
参考文献:
阿寒湖チュウルイ湾におけるマリモに回転運動を与える風波の将来予測に向けて(2016)
[2020.3北海道阿寒 ヒメマス]
阿寒湖に生息するサケ科のヒメマスです。
ベニザケが海に下らずに、
川や湖に残るとヒメマスになります。
ベニザケは美味しいので、
ヒメマスも同様に美味しいのでしょう。
食べてみたいものです。
関連記事:
ヒメマスの塩焼き 紅鮭(ベニザケ)との違い
[2020.3北海道阿寒 イトウ]
幻の魚と言われるイトウも
阿寒湖に生息しています。
以前、十勝川でイトウを
捕まえたことがありますが
その大きさと重さに
驚いた記憶があります。
記録によると2mのイトウの
捕獲記録があります。
北海道の山道もない場所で
絶滅したカワウソを見たという話も聞きます。
まだまだ、北海道には未知の場所があるのかもしれません。