2019-11-24 No.510
お仕事お疲れ様です。
北海道十勝のハンターモーリーです。
先日、
地元猟友会の重鎮の方と
有害鳥獣のパトロールへでました。
パトロール中は車で移動なので、
移動中に色々な話を聞けます。
中でも気になった話が、
昨年2018年11月に
北海道恵庭で起こった
札幌の猟師が森林管理局の
誤射事件についてです。
既に一審は結審し、
禁固2年執行猶予5年が
ついたとの事。
しかし、
被告は判決を不服として
控訴したとの噂も耳にしましたので
札幌高等裁判所に話を聞いてみました。
2018年恵庭猟銃誤射事件の
その後について整理しました。
[2019.10北海道十勝 国有林入り口に設置されている平日発砲禁止のハタ]
今シーズンから北海道の
国有林にはこのようなハタが
設置されています。
一昨年までは無かったもので、
2018.11恵庭誤射事件を受けて
今シーズンから設置されたものです。
事件概要は
2018年11月20日北海道恵庭市の
山林において、札幌の猟師が
森林管理局の職員を
エゾシカと勘違いして
誤射したものです。
詳細記事:
2018.11北海道 恵庭猟師誤射事故 なぜ誤射が?事故の経緯と猟の現場
この事件を受けて
北海道では2018年の
猟期シーズンは
国有林・道有林での
銃猟は全面禁止でした。
2019年シーズンは
一部解除され
国有林・道有林での
土日祝日は可能になりました。
しかし、
土日祝日の国有林であっても
銃猟可能区域と不可区域があり、
猟に入る前の確認が必要です。
上記のように
「平日発砲禁止」の緑のハタが
立っている場所だと、
「土日祝日は狩猟できますよ」
という国有林であるということです。
この事件では、
私たち北海道のハンターだけでなく
北海道で狩猟したい内地から
泊りがけでやってくるハンターにも
国有林や道有林での銃猟規制という
大きな影響がでました。
内地のハンターの来道は
北海道にとっては
インバウンドの一環でした。
また、
ハンター保険の値上がりの
話も出ています。
かなり広範囲に影響が出ている
事件なのです。
関連記事:
北海道国有林の狩猟目的の入林について(令和元年度版)
[2019.10北海道十勝 国有林]
2019年6月26日15時
札幌地方裁判所において
2018年11月恵庭市山林で
森林管理局職員(38歳男性)を
猟銃で誤って死亡させたとして
業務上過失致死の罪に問われた
札幌の自営業者(50歳男性)に対して、
禁固2年、執行猶予5年の
有罪判決を言い渡しました。
中川正隆裁判長は
「猟銃を使って狩猟を行う者は、万一にも誤射することのないよう細心の注意を払って対象を確認すべきであり、少ない情報をもとに鹿だと判断した被告の行為は厳しい非難を免れない。森林官として業務にあたっていた被害者に何ら落ち度はなく、結果は重大だ」と指摘しました。
一方で「事実を認め、反省している」、として被告に禁固2年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました、との事。
判決は執行猶予が付きました。
被告は
手に職がある方ですので
銃を捨て、仕事を通じて社会に
貢献して行けば良いと思います。
それが裁判長が示した
罪を償う方法なのでしょう。
なお、被告は判決を不服として
控訴したとの噂もあると聞きました。
札幌地方裁判所と高等裁判所に
電話で控訴の話を聞いてみました。
今回初めて知ったのですが、
一般市民であっても
被告人の名前が分かっていれば
裁判所は裁判情報をある程度
市民に伝えてくれます。
控訴したとの事なので
札幌高等裁判所に聞いてみると
そのような案件は上がっていない
との事です。
控訴はしていないようです。
人がやる事なので
狩猟による事故・事件が
無くなることはありません。
しかし、
不幸な事故・事件が減るよう、
私たちハンター一人一人が
面倒臭がらずに、
「矢先の確認」
「脱包の励行」
を現場で行っていきましょう。
したっけぃ