Categories: 鳥類

ハクチョウの編隊を組む理由 上昇気流とチームワーク

2020-03-09 No.573

どうも、北海道十勝のハンター
モーリーです。

ハクチョウの編隊を3度見ました。

寒いシベリア周辺を避け、
越冬のために日本に渡ってきていた
ハクチョウたちが繁殖のために
シベリア周辺へ渡っていく風景です。

北海道では春の風物詩。

空にハクチョウの編隊がわたり
地にはフクジュソウが咲き始める頃、
長い北海道の冬は終わりを告げ
春が到来する合図です。

 

記事内容:

ハクチョウ編隊を組む理由

 ・上昇気流をつくる

 ・先頭を交代しチームで負担軽減

 

ハクチョウの編隊の理由


[2020.3北海道十勝 ハクチョウのわたり]

上昇気流をつくる

ハクチョウに限らず
ガンカモ類が長距離を移動するときは
編隊をつくる種類が多いです。

それには理由があります。

斜め前を飛ぶ個体の羽から
上昇気流が生まれます。

斜め後ろの個体は
その上昇気流を利用し
エネルギーを
節約して飛んでいます

チームを作ることで長距離の飛行を可能にしています。

 

以下に関連する論文を紹介しておきます。
興味がある方はご覧ください。

参考論文:
飛行する鳥の群れの計測と解析(2017水口、右衛門佐、早川、Vasarhelyi、Nagy)

 

 

先頭を交代しチームで負担軽減


[2020.3北海道十勝 ハクチョウの編隊]

ハクチョウたちは編隊を組むことで
長距離飛行を可能にしています。

しかし、
一番先頭を飛行をする個体に
負担がかかります。

よって、
先頭は交代しながら飛行しています。

先頭が変わると
各個体が持つ筋力は違いますので、
編隊の形も微妙に変化します。

リーダーがいて負担のかかる
特定の個体がいるということはなく、
編隊を構成する全個体が順番に
先頭役を交代しているとする報告もあります。

彼女ら彼らはチームワークで飛んでいます。

 

以下に関連する論文を紹介しておきます。
興味がある方はご覧ください。

参考論文:
編隊飛行の最適編隊形と先頭交代に関する研究(2006河邉)

 

 

ロードレースのように編隊を組んでいる

白鳥の編隊について紹介しました。

後ろの個体が上昇気流を利用したり
負担のかかる先頭が交代したり、
その様子は自転車のロードレースのようです。

ロードレースも後続車に
スリップストリーム効果を与えつつ、
先頭を交代しつつチーム全体の
速度を維持しています。

ロードレースのチームの様子は
ハクチョウの編隊そのものです。

ロードレースを扱った作品といえば、
弱虫ペダル(渡辺航)や
サクリファイス(近藤史恵)などです。

ロードレースの息遣いや
奥深さを知るにはもってこいの作品です。

これを機会にじっくりと読書するのもおすすめです。

 

したっけぃ

 

弱虫ペダル(渡辺航)作品群

一世を風靡した作品です。
漫画から始まりアニメや舞台など
幅広くメディアミックス展開しています。

主人公が一年間時は読む価値ありです。
アニメもクオリティはまずまず。

 

 

サクリファイス(近藤史恵)シリーズ 
とてもおすすめです。
サクリファイスシリーズはすべて読みました。
ほかにもキアズマなどの関連小説も読んでいます。
近藤史恵氏のロード作品は本当に面白いです。

 

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。