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事故記録 2023年5月朱鞠内湖ヒグマ釣り人襲撃事件概要と朱鞠内湖について

2023-05-15 No.1016

どうも、北海道十勝のハンター モーリーです。

北海道の道北に位置する朱鞠内湖で釣り人が行方不明になり、その後人体のようなものが見つかったというニュースがありました。

ヒグマによる襲撃事件とみられ、ハンターが翌日に一頭のヒグマを駆除するという事件が発生しました。

近年、ヒグマの微増傾向が続き、北海道ではヒグマによる事件事故が散見される中で発生した事件の一つといえます。

同事件概要について記録します。

また、朱鞠内湖についても紹介します。

 



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事件概要

[2022.7北海道朱鞠内湖 朱鞠内湖に隣接する林 事件箇所も類似の環境であったと思われる]

日時

2023年(令和5年)5月14日(日)6時以降

 

場所

北海道雨竜郡幌加内町 雨竜川上流に位置する雨竜第一ダムによりできた人工湖


朱鞠内湖は1943年にできた雨竜第一ダムによりできた人工湖です。

山の中にある静かで落ち着いた雰囲気の湖です。

 

内容

2023年5月14日(日)午前5時、北海道オホーツクの男性(50代)とほか9名の釣り人らが朱鞠内湖のガイド船(NPO法人「シュマリナイ湖ワールドセンター」のスタッフが操舵)に乗って幻の魚ともいわれる「イトウ」の釣り場へ向かった。
午前6時前、男性は6km離れた釣り場に到着し、男性一人だけが船から降りた。

およそ5時間後の午前10時半頃にガイドが男性を迎えに行くと男性の姿はなく、ヒグマの足跡があった。
また、釣り場の近くに胴長(ウェーダー)をくわえたヒグマを目撃。

10時頃に同NPO法人スタッフが警察へ通報。
北海道警察のヘリコプターから釣り場付近において男性が残したとみられるリュックとライフジャケットが確認されるも、男性の発見にはいたらなかった。

翌15日13時頃、15名のハンターがヒグマが目撃された釣り場付近を捜索。
捜索が始まると人体の一部が発見された。
15時半過ぎ、ハンターがヒグマを一頭駆除した。
16時50分、駆除されたヒグマが岸に運ばれてきた。

ヒグマの大きさは約1.5m。

男性は北海道生まれのベテラン釣り師で釣り仲間からは「神様」として尊敬されていたとニュース番組で紹介されていた。
男性は朱鞠内湖で10年以上も釣りをする常連だったという。

北海道ヒグマ対策室によると、今年4月、厚岸町で女性がヒグマに襲われてけがをした。
北海道では、室蘭市や札幌市、旭川市等各地の市街地の近くでもヒグマの目撃情報が相次いでいる。

 

関連記事:

事故記録 2023年4月厚岸ヒグマ襲撃事件 ヒグマと遭った時は【あさはゆき】

 

 

環境生活部自然環境局野生動物対策課ヒグマ対策室

〒060-8588札幌市中央区北3条西6丁目
TEL : 011-204-5988
FAX :011-232-6790

参考サイト:

北海道 市町村ヒグマ関連情報リンク集

 

 



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朱鞠内湖

[2022.7北海道朱鞠内湖 山中にある静かで穏やかな湖 朱鞠内湖]

1943年(昭和18年)雨竜第一ダムの完成によりできた湖です。

湛水に伴い入り組んだ複雑な湖岸や大小の島が誕生し、周囲の森林とも相まって、天然の湖のようです。

私は最近では昨年(2022年)夏に訪れました。

山中の森の中にある湖で、訪れた時は静かで穏やかな湖であるとの印象があります。

夏だったので蝉の声だけが聞こえる、そんな湖です。

日本最大の湛水面積(広さ2,373ヘクタール、23.73平方キロメートル)を持ち、総貯水容量も戦後に静岡県の佐久間ダムが完成するまでは日本一でした。

環境面では、国内最大級の淡水魚で幻の魚ともいわれる「イトウ」の釣り場として一部で知られています。

イトウの産卵期の5月は岸辺からも狙いやすく、釣り客も多く湖を訪れていました。

冬季間はワカサギ釣りでも賑わいを見せています。

 

[2022.7北海道朱鞠内湖 夏の湖ではサップやカヌーなどで行楽客が訪れる穏やかな湖]

[2022.7北海道朱鞠内湖 湖上をカヌーで遊ぶ行楽客たち 楽しそうでなによりです]

1974年に湖周辺は朱鞠内道立自然公園に指定され、カヌーやボート、釣りをする人の姿もみられます。

朱鞠内湖は標高が高い位置にあり(湖面標高282m)盆地状で、緯度も高いため、北海道内でも特に寒冷な地域として有名です。

条件が良ければ冬季にダイヤモンドダストも観測できる場所です。

 

 

ヒグマによる襲撃事件が発生し注目を浴びてしまいましたが、普通に訪れる分には安全で穏やかな湖です。

貴方も北海道に遊びにきた際には朱鞠内湖まで足を延ばしてみてください。

夏は水上レジャー、冬はワカサギ釣りとダイヤモンドダストと北海道らしい時間を過ごせると思います。

キタキツネもエゾタヌキもエゾリスたちもお待ちしております。

 

したっけぃ

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

View Comments

  • 旅行以外あまり行動的でない私ですが、サップ、自分でも珍しく惹かれます。
    同い年の知人、50代でサーフィンを始め、古希過ぎの今も沖縄へ行っています。
    サップは、サーフィンより容易そうで、座位でカヤックやカヌーのようにパドルで漕げるのも魅力的です。
    また、サーフィンは波のある海が必要ですが、サップは湖や池ででき、我が家から海まで1時間ほどですが、湖はすぐ近くにあるのも好条件で、体力その他の問題をクリアできればいいですね。

    • ぜひ、サップに挑戦してみてください。
      個人的には湖上でサップに乗りながら風まかせに吹かれつつ、リュックサックの中から紅茶と本を取り出して読書とお茶を楽しむのが面白そうだと思っています。
      日焼けしそうなので曇りの日が良いかもしれません。

  • 朱鞠内湖のヒグマ襲撃事件、捕殺されたヒグマの胃の中から肉片や骨片が発見されたことは衝撃的でした。釣のベテランでも、突然の襲撃には防御不可能だったのですね。
    15日午前8時23分〜、ヒグマ目撃情報のため道東道の占冠〜トマムが通行止になったり、16日は、札幌市南区でヒグマ目撃情報があったとのニュースもあり、餌が乏しいのか、今年の北海道ではヒグマ目撃情報は多いようです。
    朱鞠内湖へ昨夏訪れたモーリーさんも、ハンターとしての心得は人一倍かと存じますが、老婆心ながら十分ご注意ください。

    ところで、朱鞠内湖のサップ(s u p)。初めて目にする名称、スタンドアップパドルボードの略称で、インフレータブルボードとハードボードの2種類があり、聞き慣れない前者は、可搬型の折り畳み式ゴム製で、空気ポンプで空気を注入するタイプで、サーフィンより容易に立てて、パドルで漕げる魅力的なものと判明しました。
    ボード、空気入れ、パドル、バッグなど一式で10数万の手頃な価格で、これから流行りそうですね。

    • ミウル様、コメントありがとうございます。
      野外の際は私も気を付けます。ありがとうございます。
      朱鞠内は大きく取り上げられていますが北海道ではヒグマはある意味日常です。
      報道にはあまり取り上げられませんが、ヒグマが出没する地域住民はヒグマ出没をそれほど気にしていないのが実情であろうと思っています。
      ヒグマ襲撃に気を付けるよりも、交通事故や健康管理の方により気を付けたいなと感じます。

      ちなみに、サップは面白いです。
      地域の児童たちに自然体験教室の指導をしますが、池でサップを用意するとずっと楽しそうに遊んでいます。
      がさばるので持ち運びは軽トラなどが必要ですが、サップは面白いです。落ちてもそのまま浮き輪になるので安全管理的にも優れた水上レジャーアイテムだと思います。
      ミウル様もご購入を検討されてみてはいかがでしょうか。