2020-04-01 No.586
北海道十勝のハンターモーリーです。
令和2年4月になり、
新年度になりました。
世界は疫病の発生により混迷し、
株価は史上最低の下げ幅を更新、
米中戦争はますます先鋭化し、
新しい世界秩序の構築に向けて
激動の時代に突入したように思います。
人が人の本性を現し、
人の目よりも自分の心を重要視する、
そんな時代に入ったなと感じます。
怖いような、
胸躍るような、
昨今の情勢を見ると
そのような印象を持っています。
[2020.3北海道知床 オオワシ]
昔から中国の漢詩が好きで、
特に陶淵明や杜甫、曹操が好きで
学生の頃より読んでいます。
戦乱の時代にあって
詩を残した民族である
古の漢民族の精神性は偉大であったと
詩を通じて今の時代の私にも伝わります。
今はその面影もないように思えます。
今の世を見渡すに
杜甫の『春望』を思い出し
悲しく思う時も
自然の偉大さと、
人の有難さを思います。
以下に紹介します。
国破山河在
城春草木深
感時花濺涙
恨別鳥驚心
烽火連三月
家書抵万金
白頭掻更短
渾欲不勝簪
杜甫
以下、訳。
「戦乱や疫病により国は失われるも
山も川もそのままある。
春が来て草木は生長するのだ。
花を見て故人を思い涙を流し、
鳥を見て彼方の人を思う。
戦乱が続くなか、
家族の手紙は心の拠り所である。
白髪が増えた今になると
世に対して色々と面倒くさくなるものだが、
私は春に新しい希望を抱こうと思う。」
私の勝手な訳ですが、
戦争を今の疫病になぞらえると
杜甫の心境も伝わるように思います。
世界が混乱を極める新年度ですが、
混乱の時代は変化の時代。
変化を楽しみ、
新しい時代をともに創造していきましょう。
したっけぃ