2020-02-07 No.553
北海道十勝でハンターをしている
モーリーと申します。
2020年の今冬は
全道的に雪の少ないシーズンです。
札幌の雪まつりも雪集めが大変だったと聞きます。
十勝は他の北海道の地域と比較すると
更に雪が少ない土地柄。
そんな十勝にも1月30日と2月4日から5日にかけて
断続的に雪が降り、ようやく畑に雪が積もりました。
[2020.1北海道十勝 雪景色]
1月30日と2月4日頃に合わせて50cmほどの雪が降り、
十勝もようやく雪景色となりました。
十勝は農業が基幹産業ですが、
特に畑作を主にする農家にとって
雪はとても大切な要素です。
なぜか?
雪は断熱材だからです。
雪は畑に積もると冷気から土を守る
断熱材の役割を果たします。
十勝は北海道の中でも特に寒い地域で
-20℃を超える日もあります。
雪はそんな冷気から畑を守るのです。
[2018.5北海道十勝 春のトラクター作業]
畑が冷気に晒され奥深くまで凍結すると
翌春の畑作作業の開始が遅れます。
畑作作業の開始の遅れは
秋の収穫の減少に影響します。
降雪は畑の凍結を防ぎ、
翌春の農作業のスタートを
円滑に進めてくれる
大切なファクターなのです。
[2019.9北海道十勝 更別村の長芋]
雪が降らないと
畑に埋めて保管している
長芋が土の中で凍結し、
食用に適さなくなります。
凍結した長芋の分も保険は出るのですが、
全額分は出ません。
さらに、凍って食用にならなくなった
長芋であっても
春には掘り出さなくてはなりません。
作業は減らず、収入だけが減ります。
農家にとって雪が降ることは
本当に大切なことなのです。
[2020.1北海道十勝 積雪およそ50cmほど]
やっと雪が降った2020年の冬ですが、
降る時期が遅すぎました。
来春の農作業の開始時期や
長芋やジャガイモの凍結が心配です。
実は昨年度も雪は少なく、
農作物の収量が危惧されましたが、
5-6月頃に高温になった時期もあり
収量はリカバリーできました。
2020年はどのような年になるのでしょうか。
一緒に混迷の2020年をウォッチしていきましょう。
したっけぃ