2019-12-26 No.543
どうも、北海道十勝のハンター
モーリーです。
オジロワシやオオワシは
基本的に海沿いで
多く見られる鳥です。
しかし、
十勝では海から50km近く離れた
内陸部でも見ることができます。
その理由を解説します。
[2019.10北海道十勝 産卵のために十勝川を遡上するサケ]
毎年、8月下旬から12月頃まで
十勝川にはサケが産卵のために
遡上してきます。
[2019.9北海道十勝 サケの死骸(ホッチャレ)]
遡上してきたサケが
産卵を終え、死にます。
死んだサケをホッチャレと呼びます。
背びれも顔も傷ついています。
誇り高い一生だと思います。
[2018.12北海道十勝 十勝川でサケの死骸を狙うオオワシ(右左)とオジロワシ(中)]
産卵を終え弱ったり死んだ
サケを狙って、
オジロワシやオオワシが
十勝川にやってきます。
十勝の内陸部にオジロワシやオオワシがいる理由は、サケを捕食するためにやってきてきます。
[2018.7北海道十勝@昆布狩石 太平洋に面した海岸線]
サケは内陸の川で生まれ
川を下り海に降り
だいたい4年後に産卵のために
生まれた川に戻ってきます。
そのサケの体の中には海の栄養素が
詰まっています。
[2019.9北海道十勝@三国峠 十勝の山奥]
海の栄養素が詰まったサケを
オオワシやオジロワシが食べ
糞をして、
海の栄養素を内陸で消費します。
内陸の生物である
ヒグマやキタキツネもしかりです。
サケの一生は
川で生まれ海で育ち
秋になり故郷の川に戻り
産卵し死んでいきます。
海の栄養素を豊富に含んだその死骸は
陸の生物たちが厳しい北海道の冬を
越すための大切な栄養です。
陸の生物がサケを食べ糞をし、
その糞に依存する
小さな生物たちも沢山います。
したっけぃ