2020-04-23 No.601
どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。
山を歩いていると枯れ木に樹洞があり、
その樹洞に小さな花が咲いていました。
ネコノメソウです。
ネコノメソウは日本固有種で、
名前の由来はその果実ができる様が
猫の細長い瞳孔に似ていることが由来です。
記事内容:
・春の山歩き ・ネコノメソウ ・置かれた場所で咲きなさい |
この時期は行者にんにく探しです。
早春の北海道の山歩きは
腹を空かせたヒグマと遭遇する
危険もあることから、
猟師が獲物を追い立てる
「ホイホイッ」と掛け声を時折発し、
ヒグマにこちらの存在を知らせることが大切です。
鈴音などの自然界に存在しない音も
ヒグマが警戒する音なので有効です。
その樹洞の入り口にネコノメソウがありました。
ネコノメソウ(Chrysosplenium grayanum)です。
ネコノメソウは日本固有種で
日本中に沢山の亜種がありますが、
北海道には
エゾネコノメソウ、
ツルネコノメソウ、
ネコノメソウ
の3種ががあるとされています。(北海道の花【増補版】より)
湿地や谷間などで見られます。
内地のいくつかの都府県では
レッドデータリスト(希少な生物)に指定されています。
それは、この樹洞を利用した
ネズミやリスなどが
ネコノメソウの実をここまで運び、
食べ忘れたのか意図的に食べなかったのでしょう。
どのような場所であっても
種が置かれた環境でしっかりと咲く。
そんなネコノメソウを見ていると、
小さく軟弱な植物であっても
力強さを感じます。
私たちは自分の意志で
生きる場所を選べる種ですが、
それでも生まれた国や時代に大きく影響を受けます。
私たちヒトとネコノメソウと、
何も違いはないように感じます。
『置かれた場所で咲く』。
どのような状況であっても、
腐らずに自分を成長させて
頑張りなさいというメッセージだと思います。
暖かくしてお過ごしください。
したっけぃ